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JIS K0129:2005 pdfダウンロード

JIS 09-25
JIS K0129:2005 pdfダウンロード

JIS K0129:2005 pdfダウンロード。熱分析通則 General rules for thermal analysis
1. 適用範囲
この規格は,示差熱分析計,示差走査熱量計,熱重量測定装置,熱機械分析装置及び動的粘弾性測定装置を用いて熱分析を行う場合の通則について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則 JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門)
JIS K 7115 プラスチック―クリープ特性の試験方法―第1部:引張クリープ
JIS K 7121 プラスチックの転移温度測定方法
JIS K 7161 プラスチック−引張特性の試験方法 第1部:通則 JIS K 7244-1 プラスチック―動的機械特性の試験方法―第1部:通則
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0050,JIS K 0215,JIS K 7113,JIS K 7121及びJIS K 7244よるほか,次による。 なお,括弧内の対応英語は,参考のために示す。
a) 熱分析 (thermal analysis: TA) 物質の温度を一定のプログラムによって変化させながら,その物質のある物理的性質を温度の関数として測定する一連の方法の総称(ここで,物質とはその反応生成物も含む)。
b) 示差熱分析 (differential thermal analysis: DTA) 試料及び基準物質の温度を一定のプログラムによって変化させながら,その試料と基準物質との 温度差を温度の関数として測定する方法。
c) 示差走査熱量測定 (differential scanning calorimetry: DSC) 次の測定方法の総称。 1) 入力補償示差走査熱量測定(入力補償DSC) 試料及び基準物質で構成される試料部の温度を,一定のプログラムによって変化させながら,その試料及び基準物質の温度が等しくなるように,両者に加えた単位時間当たりの熱エネルギーの入力差を温度の関数として測定する方法。
2) 熱流束示差走査熱量測定(熱流束DSC) 試料及び基準物質で構成される試料部の温度を,一定のプログラムによって変化させながら,その試料と基準物質との温度差を,温度の関数として測定する方法。この温度差は,単位時間当たりの熱エネルギーの入力差に比例する。
d) 熱重量測定 (thermogravimetry: TG) 試料の温度を一定のプログラムによって変化又は保持させながら,その試料の質量を温度又は時間の関数として測定する方法。
1) 示差熱―熱重量同時分析 (simultaneous thermogravimetry and differential thermal analysis:
TG-DTA) 熱重量測定と示差熱分析とを組み合わせて,単一の装置で同時に測定する方法。
2) 熱重量/質量分析 (thermogravimetry and mass spectrometry: TG/MS) 熱重量測定で試料から脱離又は生成した気体を質量分析装置(MS)に導入して,気体成分を同定する方法。
3) 熱重量/フーリエ変換赤外分光分析 (thermogravimetry and Fourier transform infrared spectrometry: TG/FTIR) 熱重量測定で試料から脱離又は生成した気体をフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)に導入して,気体成分を同定する方法。
e) 熱機械分析 (thermomechanical analysis: TMA) 試料の温度を一定のプログラムによって変化させながら,圧縮,引張り,曲げなどの非振動的荷重を加えてその物質の変形を温度又は時間の関数として測定する方法。 f) 微分示差熱分析 (derivative differential thermal analysis) DTA曲線の時間又は温度に関する一次微分を与える方法。
g) 微分示差走査熱量測定 (derivative differential scanning calorimetry) DSC曲線の時間又は温度に関する一次微分を与える方法。
h) 微分熱重量測定 (derivative thermogravimetry) TG曲線の時間又は温度に関する一次微分を与える方法。
i) 微分熱機械分析 (derivative thermomechanical analysis) TMA曲線の時間又は温度に関する一次微分を与える方法。
j) 引張測定 (tensile-mode measurement) TMA装置において,先端がチャックを支持できる構造のプローブを用いて,上下を小形のチャックで固定されたフィルム又は繊維状の試料に引張方向の荷重を加えて,そのときの変位を測定する方法。
k) 曲げ測定 (bending-mode measurement) TMA装置において,二つの支点の上に置かれた試料の中央に圧縮荷重を加えて,曲げに伴う変位を測定する方法。
l) 針入測定 (penetration-mode measurement) TMA装置において,先端が針状のプローブを用いて,圧縮荷重を加えたときの試料の軟化に伴う変位を測定する方法。
m) 熱膨張測定 (thermodilatometry) TMA装置において,先端が平らなプローブを用いて,測定温度域で試料が変形しない程度の荷重を加えたとき,試料の熱膨張に伴う変位を測定する方法。試料がフィルム,繊維などの場合は,上記の引張測定において,測定温度域で試料が変形しない程度の荷重を加えたとき,試料の熱膨張に伴う変位を測定する方法。
n) 示差走査熱量計 (differential scanning calorimeter) 示差走査熱量測定に用いる装置。
o) 基準物質(熱分析の) [reference materials (for thermal analysis)] 熱分析において,試料の熱的変化との比較の基準として用いる物質。
p) 標準物質(熱分析の) [standard materials(for thermal analysis)] 熱分析において,温度又は各物理量の校正に用いる物質。
q) DTA曲線 (DTA curve) 縦軸を温度差,横軸を温度又は時間とし,示差熱分析において得られる曲線。
r) DSC曲線 (DSC curve) 縦軸を試料及び基準物質の温度が等しくなるように両者に加えた単位時間当たりの熱エネルギーの入力差,横軸を温度又は時間とし,示差走査熱量測定において得られる曲線。
s) TG曲線 (TG curve) 縦軸を質量,横軸を温度又は時間とし,熱重量測定において得られる曲線。
t) TMA曲線 (TMA curve) 縦軸を変形量,横軸を温度又は時間とし,熱機械分析において得られる曲線。

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