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JIS B9653:2013 pdfダウンロード

JIS 09-19
JIS B9653:2013 pdfダウンロード

JIS B9653:2013 pdfダウンロード。肉類加工機械の安全及び衛生に関する設計要求事項 Requirements for safety and hygiene of meat processing machinery
1 適用範囲
1.1 この規格は,肉類加工機械及びその附属装置(以下,肉類機械という。)に限定した特定の安全・衛生設計のための要求事項であり,JIS B 9650-1,JIS B 9650-2,JIS B 9700及びJIS B 9960-1が定める要求事項の拡張が必要な事項について規定する。
1.2 この規格は,動力,加熱及び制御に何らかのエネルギーを使用し,商用の食料品又はその原料を量産する工場などの作業場所で使用する肉類機械を対象とするものであり,家庭,レストランなどのちゅう(厨)房で使用する肉類機械には適用しない。
1.3 肉類機械とは,畜肉,鳥肉,その他の食品素材を解体,切断,ばん(挽)砕,細断,混合,成形,焼成,しょう(炒)焼,油揚げ,湯煮(蒸煮),くん(燻)煙及び乾燥して食肉製品に加工調理するための一般的な製造工程に多く使用する機械を指す。これらの機械のうちこの規格では,卓上スライサ,ミートスライサ,チョップカッタ,ソーセージ充塡機,バンドソー及びスモークハウスを扱う。また,この規格で扱わないその他の食肉機械は,JIS B 9650-1及びJIS B 9650-2に規定する要求事項を参考にリスク低減を行う。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 9650-1 食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則−第1部:安全設計基準
JIS B 9650-2 食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則−第2部:衛生設計基準
JIS B 9700 機械類の安全性−設計のための一般原則−リスクアセスメント及びリスク低減
JIS B 9703 機械類の安全性−非常停止−設計原則
JIS B 9705-1 機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部:設計のための一般原則
JIS B 9710 機械類の安全性−ガードと共同するインタロック装置−設計及び選択のための原則
JIS B 9716 機械類の安全性−ガード−固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項
JIS B 9718 機械類の安全性−危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部:一般要求事項
JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
ISO 13849-2,Safety of machinery−Safety-related parts of control systems−Part 2: Validation
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 9650-1,JIS B 9650-2及びJIS B 9700によるほか,次による。
3.1 卓上スライサ 食肉素材,ハムなどの加工品を主な加工対象とし,素材を傾斜させておく自重落下構造をもち,円形のブレードを用いて素材を所定の質量,厚さ又は枚数に切断する機械。
注記 素材を水平に置き,動力による送り機構をもつ構造もある。
3.2 ミートスライサ チルド帯のブロック肉を主な加工対象とし,素材を水平に置き,動力による送り機構をもち,円形のブレードを用いて素材を所定の質量,厚さ又は枚数に切断する機械。
3.3 チョップカッタ 冷凍したブロック肉を主な加工対象とし,素材を水平に置き,動力による送り機構をもち,高速回転するなた刃などのブレードを用いて素材を所定の質量,厚さ又は枚数に切断する機械。
3.4 ソーセージ充塡機 ソーセージ用の練肉などをケーシングに充塡する機械。
3.5 バンドソー 食肉素材を切断するための帯のこ(鋸)刃を用いて素材を所定の厚さに切断する機械。
3.6 スモークハウス 食肉素材又はその加工品を湯煮(蒸煮),くん(薫)煙及び乾燥するために必要な燃焼装置をもつ処理室又はチャンバを一体とする機械。
4 機種別の危険源並びに安全及び衛生要求事項
4.1 卓上スライサ
4.1.1 卓上スライサの危険源
4.1.1.1 機械的危険源 機械的危険源は,次による。
a) 切断部 切断部は,次による。
1) ブレード周囲 操作中,保守・点検中及び清掃中に作業者が,手指又は腕に切傷を負う危険がある(図1参照)。
2) ブレードシャープナ ブレードシャープナによる刃の研磨によって,ブレードガードと刃先との隙間が拡大,及びブレードシャープナ取付部における刃先の露出によって,作業者が手指又は腕に切傷を負う危険がある。
3) ブレード 清掃時に行うブレードの脱着,運搬及び洗浄などの作業中に作業者が手指又は腕に切傷を負う危険がある(図1参照)。

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