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JIS A9104:2012 pdfダウンロード

JIS 09-18
JIS A9104:2012 pdfダウンロード

JIS A9104:2012 pdfダウンロード。加圧式保存処理木まくらぎ−保存処理の仕様 Wood crosstises treated with preservatives by pressure processes- Specification
1 適用範囲
この規格は,木まくらぎに耐久性を付与するため,加圧によって木材保存剤を浸透させる保存処理の仕様について規定する。 注記 この規格では,木まくらぎに求められる機能などについては規定していない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 9002 木質材料の加圧式保存処理方法 JIS K 1570 木材保存剤 製材の日本農林規格(JAS)
3 原理 木まくらぎが入れられた密閉容器内に充満された木材保存剤に圧力を加えることによって,木材保存剤を木まくらぎ中に浸透させ,木まくらぎに防腐性能及び防ぎ(蟻)性能を付与させる。
4 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 9002及び JIS K 1570によるほか,次による。
4.1 木おもて 板目又は追いまさの材面のうち,丸太外周方向に向いた面。
4.2 表示くぎ 木まくらぎに打ち込み,処理業者又はその略号・木材保存剤の種類の略号・処理年又はその略号などを明確に表示する軟鉄製のくぎ。字体の太さ及び刻みを 1 mm以上とし,電気亜鉛めっきを施して耐久性をもたせる。 5 要求事項 要求事項は,次による。
a) 浸潤度 木まくらぎの辺材部分の浸潤度は,8.1 c)によって求め80 %以上とする。
b) 吸収量及び注入量 木まくらぎの木材保存剤の吸収量及び注入量の等級は,表1及び表2に規定する等級S,等級A又は等級Bのいずれかに適合しなければならない。
6 材料
6.1 樹種 木まくらぎの種類及び代表的な樹種は,表3による。
6.2 木材保存剤 木材保存剤は,JIS K 1570によるものとし,種類は表1に示す。
7 処理方法
加圧注入処理方法は,JIS A 9002による。 8 試験方法 8.1 浸潤長及び浸潤度 浸潤長及び浸潤度は,次の方法によって求める。
a) 試験片の採取 木まくらぎの木おもての長さ・幅の中央部分付近でインサイジング,割れなどの欠点の影響が最も少ない部分から材の表面に向かって直角に,生長すい(錐)(内径7.0 mm)を用いて辺材部分の試験片を採取する。採取に当たっては,次に留意し試験片を採取した後,直ちに採取部に使用した木材保存剤で注入処理した木栓を埋め込んでおく。
1) 辺材と心材とを目視で判定できない場合の識別は,試験片をキシレンで煮沸して,キシレンの浸潤した部分を辺材とする。
2) 試験片は,その採取する位置に,割れ・あて・節・樹脂溝その他の欠点がある場合又は辺材のない場合には,それに近い木おもてのりょう(稜)線上辺材部を樹心に向かって採取する。
b) 呈色 薬液の浸潤を確認するため,次の呈色剤を用いて薬液を反応させ処理木材の浸潤を確認する。呈色する浸潤部の長さを浸潤長とする。
1) 第四級アンモニウム化合物系
酢酸18 gに水を加えて100 mLとしたものを塗布又は噴霧して約3分間放置した後,ブロモフェノールブルー0.2 gをアセトンに溶解して100 mLとしたものを塗布又は噴霧する。約5分間後に,浸潤部は青色に呈色する。
2) 銅・アゾール化合物系,ナフテン酸金属塩系 クロムアズロールS 0.5 gと酢酸ナトリウム5 gとを水500 mLに溶解したものを塗布又は噴霧する。浸潤部は濃緑色に呈色する。
3) 脂肪酸金属塩系 ジチゾン(1,5-ジフェニルチオカルバゾン)0.1 gをアセトン100 mLに溶解したものを塗布又は噴霧する。浸潤部は赤色に呈色する。

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