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JIS H8687:2013 pdfダウンロード

JIS 09-19
JIS H8687:2013 pdfダウンロード

JIS H8687:2013 pdfダウンロード。アルミニウム及びアルミニウム合金の 陽極酸化皮膜の絶縁耐力試験方法 Anodizing of aluminium and its alloys Determination of electric strength
1 適用範囲
この規格は,アルミニウム及びアルミニウム合金の製品(以下,製品という。)に施した陽極酸化処理及び封孔処理を行った皮膜 (以下,皮膜という。)の絶縁破壊試験方法及び耐電圧試験方法について規定する。 この試験方法は,試験片の切断部付近,穴加工された付近,鋭角に加工された角部の付近,及びバリがある付近には適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 2376:2010,Anodizing of aluminium and its alloys−Determination of electric breakdown potential(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0201 アルミニウム表面処理用語
JIS Z 8401 数値の丸め方 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS H 0201による。
3.1 絶縁耐力(electric strength)
絶縁材料が電圧に耐える能力を示す一般的な用語で,絶縁破壊電圧,絶縁破壊の強さ及び耐電圧の総称。
3.2 絶縁破壊電圧(breakdown voltage)
一定の昇電圧速度で皮膜に電圧を印加したとき,皮膜が破壊される最小の電圧(kV)。
3.3 絶縁破壊の強さ(electric strength)
絶縁破壊電圧(kV)を試験片の皮膜厚さ(μm)で除した値。
3.4 耐電圧(withstand voltage)
皮膜が破壊しないで一定時間に耐えることのできる最高の電圧(kV)。
4 絶縁破壊試験方法
4.1 概要 この試験は,一定の距離を隔てた皮膜と皮膜との間(皮膜−皮膜),又は皮膜と素地との間(皮膜−素地)に一定の速度で昇圧する交流電圧を印加し,皮膜が絶縁破壊する時点の電圧を測定する。皮膜の絶縁破壊電圧は,合金組成,表面状態,封孔度,試料の乾燥状態,経時変化,皮膜厚さ,及び試験環境の湿度に影響される。
4.2 装置
4.2.1 一般 装置は,周波数50 Hz又は60 Hzの交流を電源とし,交流変圧器,電圧調整器,保護抵抗,交流電圧計,回路遮断器などで構成し,皮膜の絶縁破壊電圧を正確に測定できるものでなければならな い。
4.2.2 交流変圧器 交流変圧器は,要求される電圧を正弦波又はそれに近い波形を出力することができるものとする。
4.2.3 電圧調整器 電圧調整器は,電圧を中断することなく徐々に昇圧することができ,かつ,ゆがみのない波形を供給できなければならない。
注記 一定の電圧上昇速度を得るためには,手動よりも機器を用い,かつ,波形の変動がないことが望ましい。
4.2.4 保護抵抗 保護抵抗は,0.5 MΩとする。
4.2.5 交流電圧計 交流電圧計は,10 Vの単位で読み取れるものが望ましい。記録計を用いることは,有効である。
4.2.6 回路遮断器 回路遮断器は,所定の電流が流れたときに回路を遮断できる機能をもつものとする。
4.2.7 プローブ プローブは,おもり及び接触棒からなり,接触棒は,黄銅又はステンレス鋼製とし,通常,先端が直径6 mmの球面で清浄なものを用いる。ただし,先端が直径3 mm〜8 mmの球面のものを用いてもよい。 プローブの球状表面と皮膜面との間の押付け力は,1.0 N±0.1 N(プローブの質量100 g)とする。また,プローブは,接触棒の先端を除いて,絶縁被覆を施す。試験装置及び試験方法の一例を,図1に示す。

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