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JIS A1114:2011 pdfダウンロード

JIS 09-20
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JIS A1114:2011 pdfダウンロード コンクリートからの角柱供試体の 採取方法及び強度試験方法 Method of sampling and testing for strength of sawed prism of concrete
1 適用範囲
この規格は,コンクリートからの角柱供試体の採取時期及び方法並びに採取した供試体の曲げ強度及びその折片による圧縮強度の試験方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1106 コンクリートの曲げ強度試験方法
JIS A 1132 コンクリート強度試験用供試体の作り方
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7721 引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法
3 装置
3.1 圧縮試験機 圧縮試験機は,JIS B 7721の箇条7(試験機の等級)に規定する1等級以上のものとする。また,上部耐圧盤は球座式のものとする。図1に示すように,球面座の直径は供試体の幅の2 倍より大きく,かつ,3倍を超えないものを用いる。
3.2 圧縮板 圧縮板は,形状が長方形で,厚さが20 mm以上の鋼板1)とし,短辺の長さが供試体の幅2)と同一のものとする。 圧縮板の圧縮面は,磨き仕上げとする。その平面度3)は,試験時に0.05 mmを超えてはならない。
注記 圧縮板は,図2に示すように,加圧の軸線にずれが生じないようにできる側板をもつものが望ましい。
注1) 鋼板の硬さは,HRC55以上が望ましい。
2) ここでいう供試体の幅は,公称寸法100 mm又は150 mmである。
3) ここでいう平面度は,平面部分の最も高いところと最も低いところを通る二つの平行な平面を考え,この平面間の距離をもって表す。
3.3 載荷装置を備えた試験機の加圧板 載荷装置を備えた試験機の加圧板は,3.2に示される圧縮板の規定を満足するものとする。
3.4 ノギス ノギスは,JIS B 7507に規定するものとする。
3.5 はかり はかりは,供試体質量の0.1 %以下の目量をもつものとする。
4 角柱供試体の採取時期及び方法
角柱供試体の採取時期及び方法は,次のとおりとする。
a) 角柱供試体の採取は,コンクリートが十分に硬化して,粗骨材とモルタルとの付着が切取り作業によって害を受けなくなった時期4)に行う。また,切り取る際,供試体が破損したり,粗骨材が緩んだりしないようにする。
注4) 一般に材齢14日以降とするか,圧縮強度が15 N/mm2以上に達した後とするのがよい。
b) 角柱供試体を作るためにコンクリート片を切り取る場合は,切取り作業で害を受けない部分から,所要の寸法の供試体を作ることができるように,十分に大きくこれを切り取る。切り取ったコンクリート片から,角柱供試体を切り取る5)には,コンクリート用カッタを用いる。 注5) 供試体の側面が互いに平行で,断面は正方形になるように特に注意する。
c) 角柱供試体の採取は,打継ぎ面,型枠近傍を避け,鉄筋がないか最少となる位置から行う。やむを得ず鉄筋を含む場合は,強度への影響が最も少ない位置とする。 5 供試体の寸法 採取した供試体の寸法は,次のとおりとする。
a) 供試体は,断面が正方形の角柱体とし,その一辺の長さは,粗骨材の最大寸法の4倍以上とし,かつ,100 mm以上とする。 なお,粗骨材最大寸法が40 mmの場合は,一辺の長さを150 mmとしてもよい。
b) 曲げ試験に用いる供試体の長さは,断面の一辺の長さの3倍より80 mm以上長いものとする。ただ し,1個の供試体で曲げ強度試験を2回行う場合には,1回目の供試体の破壊しない部分を使用してよい。曲げ試験に用いる供試体の標準断面寸法は,100 mm×100 mm又は150 mm×150 mmとする。
c) 角柱供試体の折片によって圧縮強度試験を行う場合,折片の長さは,角柱供試体の幅より100 mm以上長いものとする。
6 試験の準備及び供試体の測定 試験の準備及び供試体の測定は,次のとおり行う。
a) 角柱供試体に異常がないことを外観の目視観察によって確認する6)。
注6) 角柱供試体中に鉄筋が含まれる場合は,鉄筋の直径,位置を搬入時及び整形後にノギスを用いて1 mmの単位で測定すればよい。 なお,鉄筋の直径,長さなどは,試験後に角柱供試体から取り出して測定すればよい。
b) 供試体の長さ,幅及び高さは,最大値及び最小値を±1 %以内の精度で測定し,それぞれの平均を供試体の長さ,幅及び高さとする7)。
注7) 測定した供試体の長さ,幅及び高さは,供試体の見掛け密度の計算に用いる。
c) 供試体の質量は,供試体の表面の水を全て拭き取った後,質量の0.1 %以内の精度で測定する。

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