JIS R3107:2019 pdfダウンロード
JIS R3107:2019 pdfダウンロード。建築用板ガラスの熱貫流率の算定方法 Calculation of thermal transmittance of glazing
1 適用範囲
この規格は,建築物の外皮に使用される板ガラス1)の中央部の熱貫流率(U値)の算定方法について規定する。ただし,中央部の熱貫流率には,複層ガラスのスペーサー及び真空ガラスのエッジシールの熱橋(ヒートブリッジ)並びに窓枠の熱橋によるエッジ効果を含まない2)。 この算定方法による板ガラスの中央部の熱貫流率によって,建築物の窓ガラスを通過する熱損失を評価することができ,その他の部位を通過する熱損失とともに,暖冷房機器の容量を決定することができる。 さらに,この算定方法と同じ手順を用いて,次の事項を推定することができる。
a) 夏期の貫流による熱取得
b) ガラス表面の結露
c) 建築物のエネルギー消費量の計算における窓ガラスを通過する期間熱損失 d) 日射熱取得率の算定における吸収日射量の寄与 この算定方法は,精度を確保しながら,できるだけ簡易なものとなっている。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 10292:1994,Glass in building−Calculation of steady-state U values (thermal transmittance) of multiple glazing(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
注1) 板ガラスは,次のものをいう。
a) 主としてソーダ石灰ガラスを材料とし連続成形工程によって製造された板ガラス。型板ガラスなどの拡散透過性のガラスは含まれる。
b) a)の表面に波長選択反射の光学薄膜を加工したもの。例えば,熱線反射ガラスなど日射の波長域の反射ガラス,及び低放射ガラスなど常温熱放射の波長域の反射ガラス(以下,Low-Eガラスという。)をいう。
c) a)又はb)を飛散防止,高強度化などの目的で加工したもの。例えば,合わせガラス,強化ガラス,倍強度ガラス及び耐熱強化ガラスをいう。
d) a)〜c)のガラス板を材料とする複層ガラス及び真空ガラス。ただし,中空層に格子部材などの内在物をもつものを除く。 注2) 窓全体の熱貫流率を計算する場合は,複層ガラスのスペーサー及び真空ガラスのエッジシールの熱橋並びに窓枠の熱橋によるエッジ効果を考慮する(JIS A 2102-1 [1]参照)。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)
を適用する。
JIS R 3106 板ガラスの透過率・反射率・放射率の試験方法及び建築用板ガラスの日射熱取得率の算定方法
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