Location: Home > JIS > JIS K7120:1987 pdfダウンロード

JIS K7120:1987 pdfダウンロード

JIS 10-13
JIS K7120:1987 pdfダウンロード

JIS K7120:1987 pdfダウンロード。プラスチックの熱重量測定方法 Testing Methods of Plastics by Thermogravimetry
1. 適用範囲
この規格は,プラスチックの熱重量測定を行うための一般的方法について規定する。
引用規格: JIS K 6900 プラスチック用語 JIS K 7100 プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態
JIS Z 8401 数値の丸め方 対応国際規格: ISO 7111-1987 Plastics−Thermogravimetry of polymers−Temperature scanning method
2. 用語の意味
この規格で用いる主な用語の意味は,JIS K 6900(プラスチック用語)によるほか,次による。
(1) 熱重量測定 (TG) 物質の温度を調整されたプログラムに従って変化させながら,その物質の質量を温度又は時間の関数として測定する方法で,通常試験片の質量の変化を温度の関数として測定する。
(2) TG曲線 縦軸に質量,横軸に温度又は時間を取り,熱重量測定において描かれる曲線。
(3) 熱天びん 試料が加熱又は冷却されているとき,その質量を連続的に測定する装置。
(4) 開始温度 試験片の質量変化又は標準物質の見掛けの質量変化が始まる温度。
(5) 中点温度 試験片の質量変化又は標準物質の見掛けの質量変化が50%に達する温度。
(6) 終了温度 試験片の質量変化又は標準物質の見掛けの質量変化がなくなる温度。
(7) キュリー温度 磁気的性質が強磁性から常磁性に移る臨界温度。
3. 試験片の状態調節 試験片は,原則として試験前にJIS K 7100(プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態)の標準温度状態2級及び標準湿度状態2級(温度23±2℃及び相対湿度50±5%)において24時間以上状態調節する。ただし,当事者間の協定する方法によって状態調節することができる。
4. 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
(1) 熱天びん 試験片の量が50mg以下の場合には,質量が0.5%の精度で測定でき,試験片の周りをガスが流れる構造で一定の速度で加熱できること。
(2) 記録装置 質量及び温度を自動記録できること。
(3) ガス流量計 毎分50〜100mlの範囲を測定できること。
5. 試験片 試験片は,粉末又は細かく切断した状態とし,約10mgとする。
備考 揮発物,添加物及び充てん剤の量を測定する場合には,その含有量に応じて試験片の質量を50mgまで増やし,測定精度を上げる。
6. 熱天びんの校正 試験を行う前に,次の校正を行わなければならない。
(1) 質量の校正 質量の計量範囲について化学天びん用分銅を用いて校正しなければならない。
備考 熱天びんにおいては,加熱によって浮力の変化及び対流が起こり,質量変化のない場合でも,見掛け上質量の変化が観測され質量測定の精度が低下する。質量の変化を見るために試験片を入れない状態で,実際の試験の場合と同じ加熱速度及びガス流量によって見掛けの質量変化を観測しておくとよい。質量測定精度は,その大きさ以下とはならない。
(2) 温度の校正 純度99.99%以上のニッケル又は国際熱分析連合 (ICTA) −米国国立標準局 (NBS) の標準物質GM761のキュリー温度を用いて次のように校正しなければならない。 なお,示差熱分析又は示差走査熱量測定との同時測定が可能な熱天びんでは,示差熱分析又は示差走査熱量測定用の同様な標準物質を採用することができる。
(a) 純度99.99%以上のニッケル又はGM-761を熱天びんに装着し,図1に示すように永久磁石又は電磁石を近づけ,見掛けの質量変化が起こることを確かめる。
(b) 試験と同じ加熱速度で加熱を開始し,キュリー温度における階段状の見掛けの質量変化から開始温度,中点温度及び終了温度によって校正する。

Download