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JIS C0090:1993 pdfダウンロード

JIS 10-06
JIS C0090:1993 pdfダウンロード

JIS C0090:1993 pdfダウンロード。環境試験方法−電気・電子− 接点及び接続部の二酸化硫黄試験−指針 Basic environmental testing procedures Part 2 : Tests Guidance to Test Kc : Sulphur dioxide test for contacts and connections
1. 序文
目標とする寿命期間中の接点及び接続部に要求される性能は,多数のパラメータの影響を受ける。設計(形式,材料,強度など)によって決まるパラメータもあれば,実環境によって決まるパラメータもある。環境の影響では,大気中に含まれる通常はごく少量の汚染物質に特に注意する必要がある。
JIS C 0090(環境試験方法−電気・電子−接点及び接続部の二酸化硫黄試験方法)−1993は,都市及び工業地域の大気中に特に見出される最も重要な汚染物質の一つ,すなわち,二酸化硫黄 (SO2) に関するものである。
参考 JIS C 0090-1993は,IEC 68-2-42 : 1982 Basic environmental testing procedures, Part 2 : Tests, Test Kc : Sulphur dioxide test for contacts and connectionsと一致している。
2. 大気中の二酸化硫黄
金属の大気腐食は,通常大気中の湿度及び汚染物質によって引き起こされる。主な汚染源の一つは,化石燃料の燃焼生成物である。これらの燃焼生成物中に最も多量に存在する腐食性ガスは,二酸化硫黄 (SO2) である。三酸化硫黄 (SO3),窒素酸化物及び塩化物も存在するが,濃度は二酸化硫黄に比べてかなり低い。
表I及び表IIは,都市及び工業地域で大気中の二酸化硫黄濃度が一般に1〜100×10-9(体積比)の範囲にあるが,局地的には10-6(体積比)のピークに達することもあることを示している。
湿潤雰囲気中では,二酸化硫黄は貴金属及び銀を除くすべての金属を腐食させ,一時的接点(3.1)の性能に顕著な影響を与えることがある。極端な場合には,接点は腐食生成物のために金属と金属との接触が妨げられ開回路となることもある。
3. 試験の目的及び範囲
3.1 接点及び接続部の種類
この試験は,特定の種類の接点及び接続部(溶接又ははんだ付け接合以外の)を対象としているので,これらの接点及び接続部の種類について簡潔に説明する。 接点及び接続部は,恒久的なもの又は一時的なものの二つの種類に分けられる。どちらの場合も,金属表面が外力によって接合されている。 恒久的な接続の場合,外力は非常に大きく,通常は金属の永久変形を生じさせ,一種の局部的溶接が起こっている可能性がある。そのような接続は,その寿命期間中に開閉することはない。恒久的接続の例には,圧着及びワイヤラッピング接続がある。
一時的接続の場合,金属を接触させておく力は比較的小さく,もちろん接続は,寿命期間中は非常に多数回開閉できるように設計されている。一時的接続の例には,コネクタ,スイッチ及びリレーがある。
一時的接続では,場合によって相互に接触し合う金属面のことを接点という。
一時的接続での接点又は接触面は,負荷及び用途に応じて各種の金属で作られる。貴金属を除く大部分の金属は大気腐食の害を受ける。接点材料が腐食すると接触抵抗は増加する。貴金属接点を広範囲に使えば高価になる。そこで,一般的には貴金属合金又は卑金属上に貴金属又は貴金属合金をめっきしたものを接点材料として用いることが多い。
恒久的接続の場合,普通は貴金属を使用しないため,二酸化硫黄による外部表面の全面腐食を予測しなければならない。しかし,適切に設計され結線された圧着又はワイヤラッピング接続では,冷間溶接及び高接触圧のために接触面間に腐食は生じない。しかし,不完全に結線した接続,又は例えば,熱サイクルを受けた結果,接触圧力が低下した接続では,腐食性ガスが接触面に侵入し,その結果接触抵抗を増加させることがある。

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