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JIS R1628:1997 pdfダウンロード

JIS 10-02
JIS R1628:1997 pdfダウンロード

JIS R1628:1997 pdfダウンロード。ファインセラミックス粉末の かさ密度測定方法 Test methods for bulk density of fine ceramic powder
1. 適用範囲
この規格は,ファインセラミックス粉末の初期かさ密度及びタップかさ密度を求めるための測定方法について規定する。
備考1. この規格が適用できる粉末の粒子の大きさは,数百μmから0.1μm程度で,超微粒子粉末には適用しない。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS M 8100 粉塊混合物−サンプリング方法通則
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8801 試験用ふるい
2. 用語の定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
(1) かさ密度 粉末が占める単位かさ体積当たりの質量。
(2) 初期かさ密度 試料を分散させて容器に入れたときのかさ密度。 なお,充てん後自重で沈降する場合は,沈降がおさまったとみなせる状態のかさ密度とする。
(3) タップかさ密度 試料を分散させて容器に入れた後,容器にタップによる衝撃を加え,試料の体積変化がなくなったときのかさ密度。
(4) タップ速度 単位時間当たりに,タップによって衝撃を加える回数。
(5) 定容積測定法 試料の容積を一定として行う測定方法。
(6) 定質量測定法 試料の質量を一定として行う測定方法。 3. 測定法の種類 測定法は,次の2種類とする。
(1) 定容積測定法
(2) 定質量測定法
4. 装置・器具
4.1 タップ装置 タップ装置は,カムによる機械的タップ機構をもつ装置で,次に示す構造を備えたものとする。装置の構造の一例を付図1に示す。
(1) タップ高さは,10±1mmとする。
(2) タップ速度は,180回/分以下とする。
(3) 衝撃面の材質は,JIS G 4303に規定するSUS304とする。
(4) 測定容器をタップするとき,容器が傾かないこと。
4.2 測定容器 測定装置は,次による。
(1) 定容積測定法に使用する測定容器の形状と寸法は,付図2に示すとおりとする。容器の材質は,JIS G 4303に規定するSUS304とする。
(2) 定質量測定法に使用する測定用器の形状と寸法は,付図3に示すとおりとする。容器の材質はアクリル樹脂とする。タップ装置と容器の固定法の例を付図4に示す。
4.3 はかり ひょう量1 000g,一目の値0.1g以上の性能をもつものとする。
4.4 ふるい JIS Z 8801に規定する試験用網ふるいの呼び寸法が1〜2mmのものとする。
4.5 乾燥器 温度を200℃まで昇温でき,±2℃まで制御できるものとする。
4.6 デシケーター JIS R 3503に規定するものとする。
4.7 すり切り板 ナイフ状のまっすぐな端面をもつ長さ約70mm,厚さ約2mmの板で,付図5にその一例を示す。
5. 試料の調製
5.1 サンプリング 試料のサンプリングは,測定する粉末の平均品質を代表するように行わなければならない。サンプリングした試料量が多過ぎるときは,JIS M 8100による二分器,円すい四分方法などによって縮分する。
5.2 試料の乾燥 試料の乾燥は,乾燥器で乾燥温度範囲を105±5℃とし,3時間乾燥後ひょう量し,更に30分乾燥した後その減量が3時間乾燥したときの質量の0.1%以下であることを確かめるものとする。0.1%を超えた場合は,前回のひょう量との差が0.1%以下になるまで更に30分の乾燥を繰り返す。乾燥の後,デシケーターに入れ室温まで冷却させる。
6. 装置の検定
6.1 タップ装置 タップ装置が,4.1の構造を満たすことを確かめる。
6.2 測定容器 測定容器,及び補助円筒又はふたの各部寸法をノギスによって測定する。各寸法は該当する箇所を任意に3か所測定し,算術平均して数値を丸めた結果が,付図2及び付図3に合致することを確かめる。
7. かさ密度測定方法
7.1 定容積測定法の手順 定容積測定法によってかさ密度を求める手順は,次による。
(1) 測定容器の質量を,はかりによって量る。
(2) 測定容器に,ふるいを通して試料をあふれるまで入れる。このとき測定容器に振動を加えたり,試料を圧縮してはならない。
(3) 測定容器の上端面から盛り上がった粉末を,すり切り板を使ってすり切る。このときすり切り板は,粉末を圧縮しないようすり切る方向から後ろへ傾斜させて使用する。
(4) 測定容器ごと質量をはかりで量り,測定容器の質量を差し引いて試料の質量を計算する。
(5) 試料の入った測定容器の上に補助円筒を継ぎ足し,ふるいを通して更に試料を充てんする。

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