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JIS A1409:1998 pdfダウンロード

JIS 09-30
JIS A1409:1998 pdfダウンロード

JIS A1409:1998 pdfダウンロード。残響室法吸音率の測定方法 Method for measurement of sound absorption coefficients in a reverberation room
1. 適用範囲
この規格は,残響室内に設置した,壁・天井仕上げとして用いられる音響材料の吸音率,又は家具,人,吸音体などの物体を対象とする等価吸音面積の測定方法を規定する。共鳴特性の鋭い共鳴器の吸音率特性の測定は意図していない。 得られた結果は,吸音特性の相互比較の目的や室内音響及び騒音制御に関する設計のための計算に利用される。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補はそれに適用しない。発効年(発行年)を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO 5725-2 : 1994 Accuracy (trueness and precision) of measurement methods and results−Part 2 : Basic method for the determination of repeatability and reproducibility of a standard measurement method IEC 61260 : 1995 Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 残響時間 (reverberation time) T 音が停止した後,音圧レベルが60dB減衰するのに要する時間。単位は秒 (s)。 備考 この定義は,音圧レベルと時間の間に線形な関係があり,暗騒音が十分に低いという理想的な場合の仮定に基づいている。
3.2 室の等価吸音面積 (equivalent sound absorption area of a room) A1, A2 回折効果はないものとし,室内にある吸音要素だけがあるとして,これと同じ残響時間を与える全吸音面(吸音率:1.0)の仮想的な面積。試料を入れない状態における残響室の等価吸音面積はA1の記号で表し,試料を入れた状態における残響室の等価吸音面積はA2の記号で表す。単位は平方メートル (m2)。
3.3 試料の等価吸音面積 (equivalent sound absorption area of a test specimen) A 試料を入れた状態と入れない状態における残響室の等価吸音面積の差。単位は,平方メートル (m2)。
参考 等価吸音面積は,吸音力ともいう。
3.4 残響室法吸音率 (sound absorption coefficient in a reverberation room) αs 残響室に試料を設置することによる等価吸音面積の変化量を試料の面積で除した値。平面吸音材料にだけ定義される。
備考 残響室における測定によって吸音率を算出する場合は,その結果は添え字 “S” によって表す。この添え字の使用は平面波が平らな壁に,ある特定の入射角で入射する場合の入射音エネルギーに対する反射しない(吸収,透過する)エネルギーの割合,として定義される吸音率(例えば,垂直入射吸音率)との混同を避けることになる。この“幾何学的な”吸音率は,通常1よりも小さく,したがって,百分率 (%) で表してもよいが,残響時間を測定して算出される残響室法吸音率は,例えば,回折効果によって1よりも大きい値になる場合もあるので,αsは百分率で表してはならない。
参考 原国際規格では,単に吸音率 (sound absorption coefficient) と称しているが,垂直入射吸音率との混同を避けるため,残響室法吸音率 (sound sbsorption coefficient in a reverberation room) αsとした。
3.5 反復性 (repeatability) r 測定者,装置,残響室及び測定時期のいずれもが同じ条件の下で,同じ材料について同じ方法を用いて得られた二つの独立した試験結果の間の絶対的な違いが,指定された確率になるように期待される値。特別の指示のない場合にその確率は95%である。
3.6 再現性 (reproducibility) R 測定者,装置,残響室又は測定時期のいずれかが異なる条件の下で,同じ材料について同じ方法を用いて得られた二つの独立した試験結果の間の絶対的な違いが,指定された確率になるように期待される値。特別の指示のない場合にその確率は95%である。
4. 測定原理
残響室に試料を入れた状態と入れない状態における残響時間を測定し,それらの残響時間から,試料の等価吸音面積Aを算出する。
平面吸音材料の場合,試料の表面積SでAを除すことによって,吸音率を算出する。 試料が幾つかの同一の試験体からなる場合,個々の試験体の等価吸音面積は試験体の数でAを除すことによって算出する。
5. 測定装置
測定装置は,7.の要求事項に適合したものを使用する。

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