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JIS K7645:2003 pdfダウンロード

JIS 09-27
JIS K7645:2003 pdfダウンロード

JIS K7645:2003 pdfダウンロード。写真−現像処理済み写真フィルム,乾板及び印画紙−包材,アルバム及び保存容器 Imaging materials−processed photographic films, plates and papers−Filing enclosures and storage containers
1. 適用範囲
この規格は,現像処理済み写真フィルム,乾板及び印画紙を保存するための包材,アルバム及び保存容器について規定する。この規格における写真画像とは,黒白(銀・ゼラチン)画像,カラー(色素・ゼラチン)画像,ジアゾ画像及びベシキュラー画像である。 この規格は,保存目的の写真について規定するものであり,附属書Aに述べる使用目的の写真については規定しない。この規格は,推奨される保存条件下で保存中の写真に,物理的又は化学的に影響を与え得る特性だけ規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 18902 : 2001,Imaging materials−Processed photographic films, plates and papers−Filing enclosures and storage containers (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS P 8133 紙,板紙及びパルプ−水抽出液pHの試験方法
備考 ISO 6588:1981 Paper, board and pulps−Determination of pH of aqueous extractsがこの規格と一致している。
ISO 699:1982 Pulps−Determination of alkali resistance ISO 10716:1994 Paper and board−Determination of alkali reserve
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
a) ブロッキング防止剤(anti-blocking agent) 表面に微小な凹凸を生じさせて接触面積を減らすことによって,摩擦係数を下げてブロッキングを防ぐ物質。
備考 ブロッキング防止剤の例として,タルク,シリカがある。 参考 ブロッキングとは,表面の平滑性が高いシートを重ね合わせたとき,互いに密着して滑りにくくなることをいう。
b) フェロタイピング(ferrotyping)光沢化(glazing) 平滑な表面に接触させることによって,粗い表面が光沢をもつ平滑な表面状態に変化すること。
c) ニュートンリング(Newtonʼs rings) 密着した二つの透明なシートの表面間で,入射光と反射光との干渉によって発生する,着色した環状又は縁取り状の模様。
d) 滑剤(slip agent) 表面の摩擦係数を下げるために使われる物質。 備考 滑剤は,通常アミド化合物である。
4. 素材
4.1 一般事項 包材用素材には,長時間にわたって徐々に放出されることによって写真画像又は写真材料の成分を劣化させる,酸及び過酸化物が含まれないことが望ましい。例えば,紙が放散する過酸化物のような化学物質は,現像処理済み銀・ゼラチンマイクロフィルムの経年において発生する欠点の原因となり得る[参考文献 (1) 及び (2) 参照]。また,紙に含まれる酸性物質は,紙そのものを劣化させる。 包材用素材は,化学的に安定でなければならない。不安定であれば,分解物が写真画像を形成する物質に有害であったり,ちり又はほこりを発生させて,写真表面にすりきず又はめり込みを作ることがある。硝酸セルロース,ポリ塩化ビニル及びグラシンペーパー[参考文献 (17) 参照]は,化学的又は物理的に不安定な,使ってはならない素材の代表例である[参考文献 (3) 及び (4) 参照]。
包材用素材の表面状態も重要である。包材用素材は,写真表面にすりきずを発生させるものであってはならない。粗い包材用素材の表面にはすりきずの問題があるが,一方,フェロタイピングを少なくするためには,包材用素材の表面は軽度の布目状又はマット状であることが望ましい。ほかにも,高湿度のような過酷な環境下で現れる,包材用素材の有害な物理特性がある。その中には,グラシンペーパーによく見られるしわ及び変形,又は滑らかなプラスチック表面に押し付けられて部分的又は全面的に光沢化するフェロタイピングがある。
包材は,保存中の写真を損なうような破損又は構成部品の欠陥がなく,使用される全期間を通して,堅ろうで信頼性が高いものでなければならない。 紙,板紙及びプラスチックから成る包材,スライドマウント,インキ及び接着剤は,ISO 14523に規定された写真活性度試験に適合したものでなければならない。ISO 14523に規定する強制劣化試験によって,包材用素材が,銀,色素又はジアゾ画像に対する化学的活性をもっているか,若しくはゼラチンバインダーに汚染を生じさせるかを判定することができる[参考文献 (5) 参照]。写真活性度試験は,アルバム素材の化学的な影響の試験方法としても使える

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