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JIS X5252:2003 pdfダウンロード

JIS 09-27
JIS X5252:2003 pdfダウンロード

JIS X5252:2003 pdfダウンロード。ローカルエリアネットワーク及びメトロポリタンエリアネットワーク−CSMA/CD アクセス方式及び物理層仕様Local and metropolitan area networks – Specific requirements – Part 3:Carrier sense multiple access with collision detection (CSMA/CD) accessmethod and physical layer specifications
1.はじめに1.1概要
この規格は,CSMA/CD をアクセス方式として採用したローカルエリアネットワーク(LAN)の総合的規格である。この規格は,伝送速度 1M ビット/s から 1000M ビット/s のための複数の媒体形式及び技術について規定することを目的としている。この規格のこの版では,次に示すシステム類に関して必要な仕様を提供する。それらは,1M ビット/s ベースバンドシステム,10M ビット/s ベースバンド及びブロードバンドシステム,100M ビット/s ベースバンドシステム,並びに 1000M ビット/s ベースバンドシステムである。この規格は,更に,一つの論理リンク上に複数の同速度の物理リンクを束ねることによって,システムの伝送速度を線形に増加させる方法についても規定する。
1.1.1基本概念
この規格は,半二重及び全二重という二つの異なった動作モードを提供する。実際のIEEE802.3装置は,一時に半二重又は全二重のどちらかのモードで動作する。“CSMA/CD MAC”という語はこの規格全体を通して“802.3 MAC”と同義語で用いられ,実際のところ全二重モードの DTE は,共有媒体型 LAN へのアクセスを調停するために従来から用いられている CSMA/CD アルゴリズムを実装していないが,半二重又は全二重モードのデータ端末装置(DTE)を意味する。
.1.1.1半二重通信
半二重モードでは,CSMA/CD 媒体アクセス方式が,二つ以上の局が共通の伝送媒体を共有する手段となる。送信するために,局は媒体上の静止時間,すなわち他のすべての局が送信をしていないときを待つ。これを送信延期処理という。その後,ビット直列の形で用意したメッセージを送出する。送信開始後,他の局のメッセージと衝突した場合,各送信局はシステム全体に衝突が確実に伝搬するように,更にあらかじめ定められた期間だけ意図的に送出し続ける。局はランダムな時間待った後に再度送信を試みる。これをバックオフ処理という。このアクセス方式の詳細については,後の箇条で規定する。半二重通信は,この規格で使用を許されたすべての媒体と構成とで用いることができる。
1.1.1.2全二重通信
全二重通信は,ポイント・ポイント媒体(専用チャネル)を用いた一対の局間での同時通信を可能にする。全二重通信では,媒体共有のための競合がないので,送信側は送信延期処理を行ったり監視又は受信応答動作をする必要はない。全二重モードは,次のすべてが満足されたときだけ用いられる。
a)物理媒体が同時送受信を干渉なしに提供可能であること。
b)二つの局が全二重ポイント・ポイントリンクで完全に接続されていること。共有媒体のための競合は存在しないので,多重アクセス(すなわち,CSMA/CD)アルゴリズムは必要ない。
c) LAN上の両局は,全二重通信の機能をもち,利用できるように構成されていること。想定される最も一般的な全二重通信の構成は,専用 LAN をもち,それぞれのポートが一つの装置に接続された主ブリッジ(スイッチとも呼ばれる。)からなる。この規格で定義されるリピータは,全二重通信の適用範囲外とする。全二重通信は,半二重通信に必要な MAC 機能の固有のサブセットとする。
1.1.2アーキテクチャ的視点
ローカルエリアネットワーク(LAN)の設計を考えるとき二つの重要な方法があり,次の点に対応している。
a)アーキテクチャ システムの論理部分とそれらがどう調和しているかに重点を置く。
b)実現方法 実際の構成機器とそれらの実装,相互接続とに重点を置く。この規格は,アーキテクチャの観点に沿って構成され,システムの大きな二つの部分に焦点を当てている。一方はデータリンク層の媒体アクセス制御(MAC)副層で,もう一方は物理層である。これらの層は、JIS X 5003(ISO/IEC7498-1:1994 に対応する)が規定する開放型システム間相互接続の基本参照モデルの下位層群に対応する(図 1-1 参照)。論理リンク制御(LLC)副層及び MAC 副層で OSI 参照モデルにおいて規定された,データリンク層の機能を包含する。

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