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JIS Z3118:2007 pdfダウンロード

JIS 09-22
JIS Z3118:2007 pdfダウンロード

JIS Z3118:2007 pdfダウンロード。鋼溶接部の水素量測定方法 Method for measurement of amount of hydrogen evolved from steel welds
1 適用範囲
この規格は,アーク溶接による鋼溶接部から放出される拡散性水素の,定量のための捕集及びガスクロマトグラフによる測定方法について規定する。 なお,この規格で対象とする溶接方法は,被覆アーク溶接,サブマージアーク溶接及び消耗電極式ガスシールドアーク溶接である。ただし,セルフシールド溶接及びTIG溶接は対象外とする。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3690:2000,Welding and allied processes−Determination of hydrogen content in ferritic steel arc weld metal (MOD) なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3106 溶接構造用圧延鋼材
JIS K 0114 ガスクロマトグラフ分析通則
JIS Z 3001 溶接用語
JIS Z 3111 溶着金属の引張及び衝撃試験方法
JIS Z 3253 アーク溶接及びプラズマ切断用シールドガス
注記 対応国際規格:ISO 14175,Welding consumables−Shielding gases for arc welding and cutting (MOD) 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 3001,JIS Z 3111によるほか,次による。
3.1 拡散性水素量 常温(25±5 ℃)において,溶接金属から拡散・放出される水素量。
3.2 水素測定試料 拡散性水素量を測定するために,試験板の両端にエンドタブを配して溶接を行った後,両端のタブを機械的に除いた溶接部分。
4 水素測定試料の作製手順
4.1 試験板の準備 試験板の準備は,次による。
a) 試験板及びエンドタブは,JIS G 3106に規定するSM400A〜Cの鋼板,又は化学組成が炭素0.18 %(質量分率)以下で硫黄0.02 %(質量分率)以下の低炭素鋼板を用いて作製する。
b) 試験板及びエンドタブは,あらかじめ400〜650 ℃の温度の大気雰囲気中に約1時間保持し,水素除去を行った鋼材から採取する。 注記 ISO規格では保持温度が650±10 ℃と規定されているが,比較実験の結果,差違はない。
c) 試験板及びエンドタブの寸法は,溶接方法に応じて,表1による。
d) 試験板及びエンドタブの全面は,表面研削及び洗浄を行い,滑らかで,かつ,清浄なものとする。
e) 試験板の質量をはかる。ひょう量精度は,0.01 gとする。
4.2 溶接材料の準備
4.2.1 被覆アーク溶接棒 被覆アーク溶接棒(以下,“溶接棒”という。)の準備は,次による。
a) 溶接棒の径は,4.0 mmとする。
b) 溶接棒は,製造業者の推奨する条件で乾燥する。 なお,開封後に再乾燥を行う必要がない密閉容器に入っている場合は,試験条件は受渡当事者間の協定による。
c) 乾燥は,溶接棒が互いに触れ合わないように行う。また,溶接棒が乾燥炉の側面に触れないようにする。
d) 乾燥炉には,試験に使用する溶接棒だけを入れる。
e) 乾燥炉から取り出した溶接棒は,速やかに使用する。 注記 ISO規格では乾燥した溶接棒を栓付き容器で室温まで冷却してから利用すると規定されているが,比較実験の結果,実質的な差異はない。
f) 被覆の損傷した溶接棒は使用しない。
g) 各々の試験板に対して異なる溶接棒を使用する。
4.2.2 サブマージアーク溶接材料 サブマージアーク溶接材料の準備は,次による。
a) 溶接ワイヤの径は,4.0 mmとする。
b) フラックスは,製造業者の推奨する条件で乾燥して使用する。
c) 乾燥時のフラックス厚さは,15 mm以下とする。
d) 乾燥炉から取り出したフラックスは,速やかに使用する。また,使用したフラックスを再使用してはならない。
注記 ISO規格では乾燥したフラックスを栓付き容器で室温まで冷却してから使用すると規定されているが,比較実験の結果,実質的な差異はない。

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