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JIS A0206:2013 pdfダウンロード

JIS 09-17
JIS A0206:2013 pdfダウンロード

JIS A0206:2013 pdfダウンロード。地質図−工学地質図に用いる記号,色,模様,用語及び地層・岩体区分の表示とコード群 Geological map-Symbols, colors, patterns, terms, geological units, and codes for engineering geological maps
1 適用範囲
この規格は,工学地質図に用いる記号群(記号,文字記号,色,模様などを含む。)及びその記述,表記及び表示法(用語を含む。),並びに主題属性を示す主題属性コード群(定義,記述,表記及び表示法を含む。)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0204 地質図−記号,色,模様,用語及び凡例表示
JIS A 0205 ベクトル数値地質図−品質要求事項及び主題属性コード
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0204及びJIS A 0205によるほか,次による。
3.1 工学的地質情報 工学的判断に必要な地質情報。例えば,風化,変質,岩盤分類,物性値など。
3.2 工学地質図 土木及び建築構造物の調査,設計及び施工,維持管理などで利用することを前提に,地質図上に工学的地質情報を重ね合わせて表示した図。
3.3 岩石 単一又は複数の鉱物の集合体。構成物の種類及び特徴,鉱物組成,化学組成などに基づいて系統的に分類される。広義には,岩石は地殻表層構成物の総称であるが,狭義には固結した単一又は複数の鉱物の集合体をいう。この規格では,土と区別して用いる場合に限り,固結した岩石(狭義)を単に岩石という。
3.4 土 地殻表層構成物のうち,狭義の岩石以外の鉱物粒子,有機物などの集合体。粒径によって分類する。
3.5 岩相 単一又は複数の岩石及び土からなる地質単元の一つ。産状,形成環境又は形成条件を反映した特徴に基づいて系統的に分類し,固結又は未固結で区分しない。
3.6 地盤 岩石及び/又は土で構成される地殻表層部。
3.7 岩盤 岩石で構成される地盤。
3.8 岩盤分類 岩盤の強度などの物性を左右すると考えられる岩盤の不均質性・不連続性などに関する諸要素を組み合わせ,一定の基準に従った岩盤の分類。
3.9 鉱物脈 鉱物が岩石の割れ目を埋めて平板状又は薄板状に配列したもの。
3.10 風化 岩石が地表にさらされて起こる色,組織,組成,硬さ,形状などの変化の総称。機械的に砕片化する物理的風化,溶脱,粘土などの新たな物質を生成する化学的風化に分類する。
3.11 変質 岩石と溶液,ガスなどとが高温及び/又は高圧下で反応して起こる鉱物の分解,生成,化学成分の変化及び組織変化の総称。
3.12 工学的地質区分 地質学的体系に基づき分類された地層・岩体区分に風化・変質の程度,岩盤分類,物性値など工学的地質情報を組み合わせた岩石,土及び岩相の区分。
3.13 ボーリング柱状図 ボーリング調査及び試験,検層で明らかになった工学的地質区分などを深度順にとりまとめ,図示したもの。
3.14 簡略柱状図
ボーリング柱状図を簡略化したもの。
4 工学地質図に用いる記号群
4.1 一般的事項
工学地質図に用いる記号群は,JIS A 0204による。 この規格では,工学地質図において重要となる断層,風化,変質,岩盤分類などの工学的地質情報の表示は,次による。
4.2 断層,地層境界などの表示 断層,地層境界などを存在確実度と位置正確度とを組み合わせて細分する場合,存在確実度を“存在確実”と“存在不確実”とに,また,位置正確度を“位置正確”と,“位置ほぼ正確”,“位置推定”,“位置伏在”とに分けて表示する。ただし,存在確実度と位置正確度とを厳密に表示することが求められる場合には,露頭,ボーリングなどでその存在及び位置を直接確認した場合に限って,存在確実度を“存在確実”及び位置正確度を“位置正確”とし,それ以外の場合は,存在確実度を“存在確実”と“存在不確実”とに,位置正確度については,“位置ほぼ正確”の使用を避けて,“位置正確”と“位置推定”,“位置伏在”とに分けて表示することができる。また,調査目的又は縮尺に応じて,特に重要と考えられる断層,地層境界などを対象に,露頭,ボーリングなどで確認した位置を表示する。ボーリングなどによってその存在及び/又は位置を確認し平面図に表示する場合などで,確認位置を直接表示することが困難な場合は,ボーリングなどの位置を表示するとともに,別途,表などを用いてその確認状況を示す。 複数の断層が存在する場合は,名称又は文字記号を付して各々の断層を区別することが望ましい。破砕帯を伴う断層は,その破砕幅を表示する。破砕帯が工学地質図中に表現できる大きさである場合は,破砕帯の範囲を表示する。

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