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JIS A1423
  • JIS A1423:2017 pdfダウンロード。赤外線放射温度計による垂直放射率の簡易測定方法 Simplified test method for normal emissivity by infrared radiation thermometer 1 適用範囲 この規格は,主として建築物の壁,屋根,床,天井などに用いる建築部材で,かつ,均質な表面の場合の垂直放射率を,赤外線放射温度計を用いて簡易に測定する方法について規定する。この規格で測定できる波長域は約8〜13 μmとする。 注記 技術上重要な改正に関する新旧対照表を附属書Aに示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 0202 断熱用語 JIS C 1602 熱電対 JIS Z 8703 試験場所の標準状態 JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法 3 用語及び定義並びに記号及び単位 3.1 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0202によるほか,次による。 3.1.1 垂直放射率 試料表面の出す放射輝度を試料表面のほぼ垂直方向から測定し,その表面は灰色体であると仮定して算出する放射率。 3.1.2 赤外線放射温度計 試料表面の垂直放射率をあらかじめ知って,計器の放射率指定目盛をそれに合わせた後,試料表面の出す放射輝度と,赤外線放射温度計に内蔵する基準面の放射輝度とを比較し,その差から対象とする試料表面の温度を算出する計器。 3.1.3 試料表面 試料の表面のうち,垂直放射率を測定しようとする側の表面。 3.1.4 黒色塗装した部分 試料表面のうち,放射率0.94以上の黒色つや消し塗料を用いて塗装した部分。 3.2 記号及び単位 記号及び単位は,JIS A 0202によるほか,表1及び表2による。 4 試料 4.1 寸法・形状 試料の寸法は,く(矩)形とし,短辺50〜150 mm,長辺100〜300 mmとする。厚さは,短辺の1/10以下で,試料表面の凹凸の差は1 mm以内とする。 さらに,裏面は,試料加熱装置と密着するように十分平滑でなければならない。 4.2 表面の加工 試料表面のうち,その半分を放射率0.94以上の黒色つや消し塗料を用いて試料表面が透けないように一様に塗装し,“黒色塗装した部分”とする。 測定波長域で透過性をもつ材料1) を試料とする場合は,黒色つや消し塗料を用いて試料裏面が透けないよう一様に塗装するか,又はこの規格による測定によって垂直放射率が0.9以上であることが確かめられた材料を,試料裏面に密着させる。 注1) 測定波長域で透過性をもつ材料には,例えば,ポリエチレンがある。 注記1 測定波長域で透過性をもつ材料の試料裏面から測定された垂直放射率は,試料表面から測定された垂直放射率と厳密には同一ではない。 注記2 包装の表示,技術資料などによって,黒色つや消し塗料の放射率を確認する方法がある。黒色つや消し塗料による塗装は,試料表面が透けない程度の薄い塗膜とすることが望ましい。適切な塗布量であるかの確認は,光沢のある平滑なアルミニウム板に塗装し,JIS R 3106に規定する方法によって垂直放射率を測定する方法などがある。
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