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JIS G2310:1986 pdfダウンロード

JIS 10-15
JIS G2310:1986 pdfダウンロード

JIS G2310:1986 pdfダウンロード。乗用車−定常円旋回試験方法Passenger cars−Steady state circular test procedure
1.適用範囲
この規格は,乗用車の定常円旋回性能を,半径一定の円又は円弧上を一定車速で走行し,かつ,段階的に車速を上げることによって評価するためのオープンループ試験方法について規定する。なお,この規格は,JIS D 0101 で定義される乗用車に適用する。備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 4138 : 1996, Passenger cars−Steady-state circular driving behaviour−Open-loop test procedure2.引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定の一部を構成する。発行年を付記していない引用規格は,その最新版を適用する。
JIS D 0101 自動車の種類に関する用語
備考 ISO 3833 : 1977 Road vehicles−Types−Terms and definitions からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS D 0102 自動車用語−自動車の寸法,質量,荷重及び性能
備考 ISO 1176 : 1990 Road vehicles−Masses−Vocabulary and codes からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 8855 : 1991 Road vehicles−Vehicle dynamics and road-holding ability−Vocabulary3.試験の基本的な考え方
この規格によって規定される試験方法は,横加速度の関数としてハンドル角などを測定することによって,左右旋回時のアンダステア・オーバステアなどの自動車の挙動を調べることを目的とする。
運動は,自動車固定座標系 (intermediate axis system)
(1)で表され,その原点は,自動車の縦中心面(2)内の軸距中央で,高さは空車質量
(2)状態の重心高さ(2)に固定され,積載条件によって変化しないこととする。
注(1) ISO 8855を参照。
(2) JIS D 0102を参照。
4.定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a)ハンドル角 (steering-wheel angle)
ステアリングホイールの直進位置からの回転角。
b)求心加速度 (centripetal acceleration) 座標原点の加速度ベクトルの,水平速度に直角で水平方向の成分。
c)横加速度 (lateralacceleration) 座標原点の加速度ベクトルの Y 成分(3)。
注(3)座標系 (X, Y, Z) は,自動車固定座標系で,路面固定座標系 (earth-fixed axis system)
(1)に対し並進運動と Z 軸回りの回転運動だけを行う。
d)横すべり角 (sideslip angle) X 軸から水平速度への Z 軸回りの角度。
e)ヨー角速度 (yaw velocity) X 軸の ZE軸(4)回りの回転角速度。
注(4)座標系 (XE, YE, ZE)は,路面固定座標系である。
f)前進速度 (longitudinal velocity) 座標原点の速度ベクトルの X 成分。
g)車体ロール角 (vehicle roll angle) Yv軸(5)と XE-YE平面とのなす角。
注(5)座標系 (XV, YV, ZV)は,ばね上固定座標系で,ばね上と共に並進運動と回転運動を行う。
h)操だトルク (steering-wheel torque) ステアリングホイールの回転軸回りに加えられるトルク。
i)実だ角 (steer angle) 自動車の XV軸(5)の路面投影と,車輪中心面の路面交線とのなす角度。
j)ハンドル角(の横加速度影響)係数 (steering-wheel angle gradient) 定常横加速度の変化に対するハンドル角の変化の割合。
k)横すべり角(の横加速度影響)係数 (sideslip angle gradient) 定常横加速度の変化に対する横すべり角の変化の割合。
l)車体ロール角(の横加速度影響)係数 (vehicle roll angle gradient) 定常横加速度の変化に対する車体ロール角の変化の割合。
m)操だトルク(の横加速度影響)係数 (steering-wheel torque gradient) 定常横加速度の変化に対する操だトルクの変化の割合。
n)オーバオールステアリング比 (overall steering ratio) 平均実だ角の単位変化量を得るためのハンドル角の変化量。ただし,かじ取り装置への負荷はなく,自動車は静止状態の値とする。
o)走行時基準だ角 (dynamic reference steer angle) 軸距を重心点の旋回半径で除した値をラジアン値とする角度。
p)走行時基準だ角(の横加速度影響)係数 (dynamic referece steer angle gradient) 定常横加速度の変化に対する走行時基準だ角の変化の割合。旋回半径が一定の場合,その値は零となる。

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