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JIS C0028:1988 pdfダウンロード

JIS 10-12
JIS C0028:1988 pdfダウンロード

JIS C0028:1988 pdfダウンロード。環境試験方法−電気・電子− 第2-38部:温湿度組合せ(サイクル)試験方法 (試験記号:Z/AD) Environmental testing- Part 2-38: Tests-Test Z/AD: Composite temperature/humidity cyclic test
1 適用範囲
この規格は,高温高湿及び低温条件で,主として電気・電子部品の劣化を加速した方法で判定する温湿度組合せ(サイクル)試験について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 IEC 60068-2-38:2009,Environmental testing−Part 2-38: Tests−Test Z/AD: Composite temperature /humidity cyclic test(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 60068-1 環境試験方法−電気・電子−通則 注記 対応国際規格:IEC 60068-1,Environmental testing. Part 1: General and guidance(IDT)
JIS C 60068-2-30 環境試験方法−電気・電子−第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
注記 対応国際規格:IEC 60068-2-30,Environmental testing−Part 2-30: Tests−Test Db : Damp heat, cyclic (12 h+12 h cycle)(IDT)
JIS C 60068-2-78 環境試験方法−電気・電子−第2-78部:高温高湿(定常)試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60068-2-78,Environmental testing−Part 2-78: Tests−Test Cab : Damp heat, steady state(IDT)
3 一般事項
3.1 試験の概要 この試験は,供試品の欠陥を水分の吸収によって発生させるのではなく,“呼吸作用1)”によって発生させることを目的とした温湿度サイクル試験方法である。 この試験は,他の温湿度サイクル試験方法とは異なり,次のa)〜d)のように厳しさを強めている。
a) 規定時間内での温度上下の回数が多い。
b) 温度変化の範囲が広い。
c) 温度変化の速度が速い。
d) 0 ℃以下の温度にするサイクルを含んでいる。
この試験方法は,加速した呼吸作用の影響,並びに割れ目及び裂け目の中に浸入した水の氷結作用の影響を検証することを,本質的な特徴としている。 一般に氷結作用の影響は,封止材と金属アセンブリとの界面,又は封止材とリード線端子との界面に,凝縮した水が浸入できる程度の大きさの裂け目がある場合に現れる。
水分の凝縮の程度は,主として供試品表面の熱時定数の大きさによって異なり,熱時定数の非常に小さい供試品では無視できるくらい小さいが,熱時定数の大きな供試品では大きい。 同様に,呼吸作用は,空気又はガスの入った比較的大きな隙間がある供試品の場合に明らかとなるが,試験の厳しさは,供試品の熱的特性などにある程度,依存する。
注1) ここでいう“呼吸作用”とは,周囲温度の変化によって供試品内の空気が膨張・収縮し,水分を含んだ空気が出入りする現象をいう。
3.2 試験の適用 この試験は,湿度試験に氷結条件を組み合わせることによって,“呼吸作用”が発生する構造をもつ部品,かつ,熱的特性がこの試験の温度変化に追従できる部品に限定して,適用することが望ましい。 中空でない構造の供試品(例えば,小さな細かい割れ目があるようなプラスチックで外装した部品,又は多孔質材料)は,吸収又は拡散作用が顕著であるため,これらの影響を検証するには,JIS C 60068-2-78に規定する試験を適用することが望ましい。 大形の供試品の場合,又は各サイクルの段階中に熱安定状態を確保することが必要な部品の場合,JIS C 60068-2-30に規定する試験Dbを適用することが望ましい。ただし,この場合,規定する期間中のサイクル数が減少するため,加速の程度はそれほど大きくはならない。そのため,試験Dbは,JIS C 60068-1の7.(一連耐候性試験)に規定する試験の順序の一部に組み入れることが望ましい。 その他の湿度試験のように,電圧又は電気的負荷を供試品に加えてもよい。
電気的負荷を加える場合は,それによる供試品の温度上昇が,試験槽内の条件に過度な影響を与えないようにしなければならない。 上記のことから,この試験は,その他の湿度試験(定常状態又はサイクル)と組み換えたり,その他の試験で代用したりすることができない。ただし,試験方法の選択は,供試品の物理的特性及び熱的特性,並びにそれぞれの場合に重要な故障メカニズムを考慮して行うことが望ましい。

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