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JIS K8400:1994 pdfダウンロード

JIS 10-11
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JIS K8400:1994 pdfダウンロード。塩化アンチモン (III) (試薬) Antimony (III) chloride
1. 適用範囲
この規格は,試薬として用いる塩化アンチモン (III) (1)について規定する。
注(1) 別名:三塩化アンチモン 備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 8001 試薬試験方法通則 2. 共通事項 この規格に共通する事項は,JIS K 8001による。
3. 種類 特級
4. 性質 塩化アンチモン (III) は,次の性質を示す。
(1) 性状 塩化アンチモン (III) は,白〜うすい黄色の結晶又は結晶塊で,潮解性が強く,湿気を吸収してバター状に変化する。塩酸及びエタノールに極めて溶けやすい。少量の水には溶けるが,多量の水によって不溶性の塩化酸化物が生じる。この塩化酸化物は酒石酸溶液に溶ける。融点は約75 ℃,沸点は約230 ℃である。
(2) 定性反応
(a) 試料1 gに塩酸 (1+3) 10 mlを加えて溶かす(A液)。A液5 mlに硫化ナトリウム溶液2 mlを加えると黄みの褐色の沈殿が生じる。
(b) A液5 mlに硝酸銀溶液2 mlを加えると白い沈殿が生じる。
5. 品質 品質は6.によって試験し,表1に適合しなければならない。
6. 試験方法 試験方法は,次のとおりとする。
(1) 純度 98.0 %以上 試料0.3 g(0.1 mgのけたまではかる)+酒石酸ナトリウムカリウム溶液 (150 g/l) 30 ml+炭酸水素ナトリウム2 g→溶かす→0.05 mol/lよう素溶液で滴定(指示薬:でんぷん溶液)。 別に同一条件で空試験を行い,滴定量を補正する。 0.05 mol/lよう素溶液1 mlは,0.011 405 g SbCl3に相当する。 [参考]SbCl3+2I+2NaHCO3=SbCl3O+2NaI+2CO2+H2O
(2) 希塩酸溶状 試料4 g+塩酸 (1+3) (→20 ml) →加熱して溶かす……ほとんど澄明以内。
(3) 硫黄化合物(SO4として) 0.01 %以下 試料側溶液:試料1.0 g+塩酸 (2+1) 30 ml+硝酸 (1+1) 5 ml→窒素酸化物が発生しなくなるまで加熱板上で加熱→塩酸 (2+1) 10 mlを用いて分液漏斗200 mlに移す“+ジイソプロピルエーテル20 ml→2分間激しく振り混ぜる→静置→有機層を捨てる”(3回繰り返す)→水層を水浴上で蒸発乾固+塩酸 (2+1) 0.3 ml+水 (→25 ml)。 標準側溶液:試料0.5 g+硫酸塩標準液 (0.01 mgSO4/ml) 5.0 ml+塩酸 (2+1) 30 ml+硝酸 (1+1) 5 ml→窒素酸化物が発生しなくなるまで加熱板上で加熱→塩酸 (2+1) 10 mlを用いて分液漏斗200 mlに移す“+ジイソプロピルエーテル20 ml→2分間激しく振り混ぜる→静置→有機層を捨てる”(3回繰り返す)→水層を水浴上で蒸発乾固+塩酸 (2+1) 0.3 ml+水 (→25 ml)。 操作:JIS K 8001の5.15(硫酸塩)(1)(比濁法)による。
(4) ナトリウム (Na) 0.005 %以下 試料側溶液:試料0.20 g+塩酸 (2+1) 40 ml+水 (→100 ml)(X液)。 標準側溶液:試料0.20 g+塩酸 (2+1) 40 ml+ナトリウム標準液 (0.01 mgNa/ml) 1.0 ml+水 (→100 ml)(Y液)。 空試験溶液:塩酸 (2+1) 40 ml+水 (→100 ml)(Z液)。
操作:JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長589.0 nm。
(5) 銅 (Cu) 5 ppm以下 試料側溶液:試料2.0 g+塩酸 (2+1) 20 ml+水 (→50 ml)(X液)。 標準側溶液:試料2.0 g+塩酸 (2+1) 20 ml+銅標準液 (0.01 mgCu/ml) 1.0 ml+鉛標準液 (0.01 mgPb/ml) 6.0 ml+鉄標準液 (0.01 mgFe/ml) 4.0 ml+水 (→50 ml)(Y液)。 空試験溶液:塩酸 (2+1) 20 ml+水 (→50 ml)(Z液)。 [X液,Y液及びZ液は,(6)及び(8)の試験にも用いる] 操作:JIS K 8001の5.31(1)(d)による。測定波長324.7 nm。
(6) 鉛 (Pb) 0.003 %以下 試料側溶液:(5)のX液。
標準側溶液:(5)のY液。 空試験溶液:(5)のZ液。 操作:JIS K 8001の5.31(1)(d)による。測定波長283.3 nm。
(7) ひ素 (As) 0.002 %以下 試料側溶液:試料1.5 g+塩酸10 ml→溶かす。 標準側溶液:試料0.5 g+塩酸10 ml→溶かす+ひ素標準液 (0.1 mgAs/ml) (2)0.20 ml。

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