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JIS S2401:1991 pdfダウンロード

JIS 10-09
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JIS S2401:1991 pdfダウンロード。ボーンチャイナ製食器 Bone China table wares
1. 適用範囲
この規格は,ボーンチャイナ(骨灰磁器)製の食器(以下,ボーンチャイナという。)について規定する。 備考1. この規格の引用規格を次に示す。
JIS K 8223 過塩素酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8747 バナジン酸アンモニウム(メタバナジン酸アンモニウム)(試薬) JIS K 8819 ふっ化水素酸(試薬)
JIS K 8905 モリブデン酸アンモニウム(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS P 3801 紙(化学分析用)
2. この規格の対応国際規格を次に示す。
ISO 6486/1 Ceramic ware in contact with food−Release of lead and cadmium−Part 1 : Method of test ISO 6486/2 Ceramic ware in contact with food−Release of lead and cadmium−Part 2 : Permissible limits 2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 素(き)地 陶磁器からゆう層を除いた部分。
(2) ボーンチャイナ 素地が少なくともりん酸三カルシウム,灰長石及びガラス質からなるもの。 (3) 食器 食事に用いられる器具で,直接飲食物に触れる部分をもつもの。 3. 品質 3.1 外観 ボーンチャイナは,外観を損なうような貫入(1),ピンホール,異物及びひずみが目立たず,すわりが良好でなければならない。 注(1) ゆう層に生じたひび割れをいう。 なお,ゆう層とは,素地にゆう薬を施して焼成した後,製品の表面にできるガラス質のゆう薬の層をいう。
3.2 りん酸三カルシウムの含有率 りん酸三カルシウムの含有率は,4.1によって試験し,30質量%以上でなければならない。
3.3 熱衝撃強さ 熱衝撃強さは,4.2によって試験し,ゆう層の貫入若しくははく離又は素地の割れ,切れ,ひび若しくは欠けが生じてはならない。
3.4 有害物質の溶出量 有害物質の溶出量は,4.3によって試験したとき,食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく食品,添加物などの規格基準に適合しなければならない。
4. 試験方法 試験方法は,次のとおりとする。
4.1 りん酸三カルシウムの含有率
4.1.1 要旨 りん酸三カルシウムの含有率は,りんバナドモリブデン酸吸光法(示差法)によって求めた五酸化りんの含有率から,計算によって算出する。
4.1.2 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(1) 硝酸 JIS K 8541に規定するもの。
(2) 過塩素酸 JIS K 8223に規定するもの。
(3) ふっ化水素酸 JIS K 8819に規定するもの。
(4) バナジン酸アンモニウム溶液 JIS K 8747に規定するメタバナジン酸アンモニウム5gを熱水500mlに溶かし,冷却後,必要に応じてろ過し,過塩素酸80mlを加え,水で1lに薄めたもの。
(5) モリブデン酸アンモニウム溶液 JIS K 8905に規定するモリブデン酸アンモニウム7.2gを温水20mlに溶かし,必要に応じてろ過し,水で100mlに薄めたもの。
備考 容器はプラスチック製のものを用い,保存中にモリブデン酸が析出したときは,新たに調製する。
(6) 標準五酸化りん溶液 (0.50mgP2O5/ml) JIS K 9007に規定するりん酸二水素カリウム (KH2PO4) を105〜110℃において3時間乾燥し,デシケ一夕一中で放冷した後,0.959gを正しくはかり採り,水に溶かして1000mlの全量フラスコに移し,水で標線まで薄めたもの。
(7) 標準五酸化りん対照液 (3.0mgP2O5/100ml) 標準五酸化りん溶液6.0ml(五酸化りんとして3.0mg)を100mlの全量フラスコに正しくはかり採り,過塩素酸5mlを加え,水で約80mlに薄める。これにバナジン酸アンモニウム溶液5mlを加えて,1分間放置後,モリブデン酸アンモニウム溶液10mlを加え,水で標線まで薄めた後,1時間放置したもの。
4.1.3 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) ボーンチャイナの素地0.2gを白金皿 (100ml) にはかり採り,水で潤し,硝酸2ml,過塩素酸2ml及びふっ化水素酸10mlを加え,白金線でよくかき混ぜ,砂浴上で注意して加熱分解し,ほとんど蒸発乾固させる。 (2) 冷却後,過塩素酸2mlを加えて,再び蒸発乾固させる。この操作を4回繰り返す。この際温度を上げすぎないように注意する。
(3) 放冷後,過塩素酸5.0mlと水約30mlを加えて水浴上で加熱溶解後,ビーカー (100ml) に移し,ほとんど透明になるまで煮沸した後,冷却し,直ちにJIS P 3801に規定する5種Cのろ紙でろ過し,水で数回洗浄する。ろ液及び洗液は,100mlの全量フラスコに受け定容とする。
(4) この溶液から一定量(通常20ml)を100mlの全量フラスコに正確に分取し,過塩素酸4.0mlを加え,水で約80mlに薄める。これにバナジン酸アンモニウム溶液5mlを加えて振り混ぜる。1分間放置後,モリブデン酸アンモニウム溶液10mlを加え,水で標線まで薄め,1時間放置する。
(5) この溶液の一部を光度計のセルに取り,4.1.2の(7)で調製した溶液を対照液として,波長480nm付近で吸光度を測定する。

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