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JIS W0701:1992 pdfダウンロード

JIS 10-08
JIS W0701:1992 pdfダウンロード

JIS W0701:1992 pdfダウンロード。航空機操縦系統−設計,装備及び試験通則Flight control systems−Design, installation and test of piloted aircraft, general specification for
1.適用範囲
1.1適用範囲
この規格は,航空機の操縦系統に対する性能,設計,開発及び品質保証の一般要求事項について規定する。操縦系統には,操縦士その他の指令源からの操縦指令を該当する力及びモーメントの発生装置に伝達するのに用いるすべての構成部品を含む。操縦指令は,航空機の飛行経路,姿勢,対気速度,空力形態,乗心地及び構造保護モードを制御するものである。構成部品には,操縦士操縦装置,専用表示装置及び論理スイッチ回路,変換器,系統の動的挙動及び空力データ検出器,信号計算装置,試験装置,伝達装置,アクチュエータ並びに操縦装置専用信号伝送線路を含む。空力翼面,エンジン,ヘリコプタロータ,火器管制装置,乗員用表示装置及び操縦装置専用でない電子装置は,構成部品の中に含めない。また,操縦系統とこれに関連するサブシステムの相互関係を規定する。参考 この規格の内容は,MIL-F-9490D (Flight control systems-design, installation and test of pilotedaircraft, general specification for)に相当する。
1.2分類
1.2.1操縦系統 (FCS) の分類1.2.1.1手動操縦系統 (MFCS) 手動操縦系統は,操縦士の操縦指令を伝達し又は操縦士の操縦指令を増強する指令を発生・伝達する電気,機械及び油圧の構成部品からなり,それによって操縦機能を達成する。この手動操縦系統には,縦,横・方向,揚力,抗力及び可変形状の操縦(制御)系統を含む。更に,それらに関連する増大装置や性能制限・制御用の装置も含む。
1.2.1.2自動操縦系統 (AFCS) 自動操縦系統は,自動か半自動の飛行経路制御によって操縦士を援助する自動操縦指令を発生・伝達するか又はじょう乱に対する機体の応答を自動的に制御する電気,機械及び油圧の構成部品からなる。この自動操縦系統には,オートパイロット,操縦かん又は操縦輪ステアリング,オートスロットル,構造保護モード制御及び類似の制御機構を含む。
1.2.2操縦系統の運用状態の分類
1.2.2.1運用状態 I(正常運用) 運用状態 I は,操縦系統の性能,安全性及び信頼性が正常の状態とする。この状態は,MIL-F-8785 (JIS W 0402) 又は MIL-F-83300 の,運用飛行包囲線内でレベル 1 の飛行性要求事項を,実用飛行包囲線内でレベル 2 の飛行性要求事項を,更に,これらの範囲外では規定された要求事項を満足する。
1.2.2.2運用状態 II(制限付き運用) 運用状態 II は,機器の作動又は性能が正常より低下した状態で,全操縦系統のうちの“非致命的”部分だけの性能低下又は故障は含める。選択が限定されたり,使用できる正常運用の操縦系統モードによって,乗員の作業負担がいくらか増加したり,任務に対する有効性が低下したりすることはあるが,意図する任務は達成できる。この状態は,少なくとも MIL-F-8785 (JIS W 0402)又は MIL-F-83300 の,運用飛行包囲線内でレベル 2 の飛行性要求事項を,更に,実用飛行包囲線内でレベル 3 の飛行性要求事項を満足する。
1.2.2.3運用状態 III(最小安全運用) 運用状態 III は,操縦系統の性能,安全性又は信頼性が低下した状態で,精密な追尾や運動飛行の任務は安全に終結でき,また,安全な巡航,降下及び最初に意図した目的地又は代替地への着陸はできるが,操縦士の作業負担は過大となるか又は任務に対する有効性は適切でない状態である。精密な追尾や運動飛行を含む意図する任務は,満足には完了できない。この状態は,少なくとも MIL-F-8785 (JIS W 0402) 又は MIL-F-83300 のレベル 3 の飛行性要求事項を満足する。
1.2.2.4運用状態 IV(緊急着陸まで操縦可能) 運用状態 IV は,操縦系統の作動が低下した状態で,安全な飛行を継続できないが,エンジンの再始動の(複数回の)試み,降下及び緊急着陸を行うのに十分な操縦能力は残っている状態である。
1.2.2.5運用状態 V(脱出可能飛行状態まで操縦可能) 運用状態 V は,操縦系統の作動が低下した状態で,操縦系統の能力は乗員を安全に脱出させ得る飛行状態に達するのに必要な運動飛行ができる程度となった状態である。
1.2.3操縦系統の重要度の分類1.2.3.1“必す(須)” (essential) その機能の喪失の結果,危険な状態となったり操縦系統運用状態 IIIを維持するのが不可能となるとき,この機能は“必す”とする。
1.2.3.2“特定飛行状態で必す” (flight phase essential) その機能の喪失の結果,特定の飛行状態においてだけ,危険な状態となったり,操縦系統運用状態 III を維持するのが不可能となるとき,この機能は“特定飛行状態で必す”とする。

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