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JIS H1141:1993 pdfダウンロード

JIS 10-07
JIS H1141:1993 pdfダウンロード

JIS H1141:1993 pdfダウンロード。すず地金分析方法 Methods for chemical analysis of tin metal
1. 適用範囲
この規格は,JIS H 2108に規定するすず地金中の銅,鉛,鉄,ひ素及びアンチモンの定量方法について規定する。 備考 この規格の引用規格を,次に示す。 JIS H 2108 すず地金 JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0116 発光分光分析方法通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質 JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 一般事項
分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050,JIS K 0115,JIS K 0116及びJIS K 0121による。
3. 試料の採り方及び取扱い方
3.1 試料の採り方 試料の採り方は,次による。
(1) 地金から分析用試料を採る場合は,できるだけ平均品質を代表するように,その地金に表示された融解番号ごとに三つ以上の地金を抜きとり,分析用一次試料とする。
(2) 地金を鋳込む際に分析用試料を採る場合は,1融解ごとに三つ以上の鋳込み試料を採って(1)分析用一次試料とする。
注(1) 鋳込試料はできるだけ,地金と同一品質を得るように鋳型の形状,大きさ,鋳込の時期などに注意しなければならない。
(3) 分析用試料は,分析用一次試料から清浄なきりを用いてボーリングして切粉を採り(2),削り採った全ての切粉を集め,強力な磁石を用いて鉄粉などを除去した後清浄なはさみを用いて約5mm以下に切断し,十分に混合する。
注(2) ボーリング位置は,分析用一次試料の中央部及び両端部に近い部分としその面に直角にボーリングして貫通させ,削り採った切粉ができるだけ分析用一次試料と同一品質を得るようにする。
(4) 分析用試料の採り方が(1)〜(3)の規定による事ができない場合には,受渡当事者間の協議によって定める。
3.2 試料の取扱い方 試料の取扱い方は,次による
(1) 分析用試料は,異物などによる汚染を防止するため,適当なふた付ガラス容器などに入れ,密栓して保存する。
(2) 分析用試料は,その表面に油などが付着しているおそれがあるときは,あらかじめエタノール,アセトンなどで洗浄して乾燥する。
(3) 分析用試料を鉄の定量に用いる場合には,あらかじめ次の処理を行う。 分析用試料の必要量をビーカーに取り,塩酸 (1+5) を試料片が沈む程度に加え,加熱して5分間煮沸するか又は約80℃で約30分間加熱して,表面に付着又は混入した鉄を溶解し,水で洗浄した後,エタノール,アセトンで順次洗浄して乾燥する。
3.3 試料のはかり方 試料のはかり方は,次による。
(1) 分析試料をはかり取る際には,原則として平均組成を代表するように注意しなければならない。
(2) 分析試料のはかり取りには,原則として化学はかりを用い,1mgのけたまで読み取る。
4. 分析値のまとめ方
4.1 分析回数 原則として同一分析所において2回の繰返し分析を行う。
4.2 空試験 分析に当たっては,空試験を行い,測定値を補正する。
4.3 分析値の表示 分析値は,質量百分率で表し,数値のまとめ方は次による。
(1) 銅,鉛,鉄,ひ素及びアンチモンの含有率は,JIS H 2108に規定する数値の次の位まで算出し,JIS Z 8401によってJIS H 2108に規定する位に丸める。
(2) すずの含有率は,(1)によって算出した各元素の含有率の総計を100から差し引き,JIS H 2108に規定する位未満の数値を切り捨てた値とする。
5. 銅定量方法
5.1 定量方法の区分 銅の定量方法は,次のいずれかによる。
(1) すず分離バソクプロイン抽出吸光光度法 この方法は,銅含有率0.000 2% (m/m) 以上0.001% (m/m) 以下の試料に適用する。
(2) 原子吸光法 この方法は,銅含有率0.001% (m/m) 以上0.05% (m/m) 以下の試料に適用する。ただし,銅含有率が試料中の銅含有率より低いすず[5.3.2(2)]を入手できない場合には,この方法は適用できない。
(3) すず分離原子吸光法 この方法は,銅含有率0.000 1% (m/m) 以上0.005% (m/m) 以下の試料に適用する。
(4) 誘導結合プラズマ発光分光法 この方法は,銅含有率0.000 5% (m/m) 以上0.10% (m/m) 以下の試料に適用する。ただし,銅含有率が試料中の銅含有率より低いすず[5.5.2(2)]を入手できない場合には,この方法は適用できない。
(5) すず分離誘導結合プラズマ発光分光法 この方法は,銅含有率0.000 1% (m/m) 以上0.01% (m/m) 以下の試料に適用する。

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