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JIS K8591:1996 pdfダウンロード

JIS 09-30
JIS K8591:1996 pdfダウンロード

JIS K8591:1996 pdfダウンロード。硫酸(試薬) Sulfuric acid
1. 適用範囲
この規格は,試薬として用いる硫酸について規定する。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis−Part 2: Specifications−First series (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 8001 試薬試験方法通則
3. 一般事項
試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001による。
4. 種類 種類は,特級とする。
5. 性質
5.1 性状 硫酸は,無色透明の液体で,粘性があり,強く水分を吸収する。密度は約1.84 g/cm3である。 5.2 定性方法 水20 mlに試料1 mlを加え,塩化バリウム溶液(100 g/l)1滴を加えると白い沈殿が生じる。
6. 品質 品質は,7. によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
7. 試験方法
7.1 純度(H2SO4)
a) 操作 共通すり合わせ三角フラスコ100 mlの質量を0.1 mgのけたまではかり,試料1.0 gを入れ,再び0.1 mgのけたまで質量をはかる。三角フラスコを冷却しながら水20 mlを徐々に加える。ブロモチモールブルー溶液数滴を加え,1 mol/l水酸化ナトリウム溶液で滴定する。終点は,液の色が黄色から青みの緑に変わる点とする。 b) 計算 100040.04912×××=−mmfVAここに,
A: 純度(H2SO4)(%)
f: 1 mol/l水酸化ナトリウム溶液のファクター
m1: 共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)
m2: 試料を入れた共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)
V: 1 mol/l水酸化ナトリウム溶液の滴定量(ml) 0.049
04: 1 mol/l水酸化ナトリウム溶液1mlのH2SO4相当質量(g)
7.2 強熱残分(硫酸塩)
JIS K 0067の4.4.4(操作)(4)(第4法 硫酸塩として強熱する方法)による。この場合,試料200 gを用い,1 gのけたまではかりとる。 7.3 塩化物(Cl) 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 氷浴中で冷却した水20 ml中に,試料25 gを振り混ぜながら徐々に加える。
b) 標準側溶液 氷浴中で冷却した水20 ml中に,試料5 gを振り混ぜながら徐々に加え,塩化物標準液(Cl:0.01 mg/ml) 0.40 mlを加える。
c) 操作 JIS K 8001の5.7[塩化物(Cl)] (1)(比濁法)による。この場合,硝酸(1+2) 3 mlを用い,水を 加えて40 mlにする。 7.4 硝酸塩 水5 mlを5 ℃以下に冷却し,試料37 gを徐々に振り混ぜながら加えて室温まで冷却する。ジフェニルアミン25 mgを加え,振り混ぜて溶かし,5分間静置するとき,青が現れない(NO3約0.2 ppm以下)。 7.5 銅(Cu) 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料100 gを加熱板上で蒸発乾固し,塩酸(2+1) 1 ml及び水を加えて20 mlにする(X液)(7.6及び7.9の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 銅標準液(Cu:0.01 mg/ml) 1.0 ml,鉛標準液(Pb:0.01 mg/ml) 1.0 ml,鉄標準液(Fe:0.01 mg/ml) 5.0 ml,塩酸(2+1) 1 ml及び水を加えて20 mlにする(Y液)(7.6及び7.9の試験にも用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)による。
7.6 鉛(Pb) 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液:7.5のX液を用いる。
b) 標準側溶液:7.5のY液を用いる。
c) 操作:JIS K 8001の5.31(1)による。
7.7 ひ素(As) 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料50 gに硝酸3 mlを加え加熱板上で約10 mlになるまで蒸発し,冷却後,水10 mlを加えて再び加熱板上で約5 mlになるまで蒸発させる。冷却後,水素化ひ素発生瓶100 mlに水で洗い入れ,20 mlにする。
b) 標準側溶液 硝酸3 mlを加熱板上で蒸発乾固し,冷却後,ひ素標準液(As:0.001 mg/ml) 1.0 mlを加え,水素化ひ素発生瓶100 mlに水で洗い入れ,更に,水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.19[ひ素(As)] (3)[N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC法)]によ る。

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