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JIS C8802:2003 pdfダウンロード

JIS 09-27
JIS C8802:2003 pdfダウンロード

JIS C8802:2003 pdfダウンロード。りん酸形燃料電池の寿命試験方法 Accelerated life test methods for phosphoric acid fuel cell
1. この規格は,小型単セル試験及びショートスタック加速試験によって、りん酸形燃料電池のセルスタック寿命特性を評価するための試験方法及びセルスタック寿命を算出する方法について規定する。
りん酸形燃料電池セルスタックの寿命は,電圧低下,構成材料の腐食劣化などによって決定されるが,この規格では,このうち活性化分極の増大及び拡散分極の増大を要因とするセル電圧低下によるセルスタック寿命を評価する方法を対象とする。
2. 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 8800 燃料電池発電用語
3. この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 8800 によるほか,次による。
a) 運転開始から基準条件における電圧が 10%低下するまでの時間。
b) セルスタック寿命特性を評価する際に基準とする運転条件。
c) セルスタックの単セルよりも電極面積が小さな単セル。
d) セルスタックを構成する単セル及び冷却板を使用し積層した電池で,セルスタックと比較して積層セル数が少ないもの。
e) セルスタック又はショートスタックで,冷却板間の複数セルから構成される要素。
f) 燃料極,空気極及びマトリクスから構成される発電に寄与するセルの有効部分。
g) セル電圧を縦軸,運転時間の常用対数を横軸とし,セル電圧の経時変化を直線近似したときの傾き。
h) 運転時の単セル,ショートスタック又はセルスタックを代表する温度。
i) 基準条件での電圧低下速度に対する加速条件での電圧低下速度の比率。
j) セルスタック又はブロックにおける各セル電圧の平均値。
4. 電圧低下速度は,運転温度が高いほど大きい。この温度依存性を利用して基準条件より高い運転温度でショートスタック加速試験を行い,セルスタック寿命を算出する寿命試験方法を提供する。その際の運転温度と加速倍数の関係は,温度をパラメータとした複数の小型単セル試験によって求める。
5.
5.1 試験方法の種類は,次による。
a) 小型単セル試験
b) ショートスタック加速試験
5.2
a) 小型単セル試験 小型単セル試験は 1 による。
b) ショートスタック加速試験 ショートスタック加速試験は 2による。
6.
6.1 セルスタック寿命の算出手順を, 1に示す。
a) 小型単セル試験によって運転温度をパラメータに領域Ⅱ及び領域Ⅲの加速倍数を求める。領域Ⅱ及び領域Ⅲの定義並びに加速倍数の求め方は, 3による。
b) a)で求めた運転温度と加速倍数の関係から加速評価可能な運転温度を求め,その温度でショートスタックの加速試験を,1 万時間程度行う。運転温度の求め方は, 2 による。
c) ショートスタックでの加速試験結果から,小型単セル試験で求めた加速倍数をもとに,基準条件の電圧経時特性を算出する。
d) 算出した基準条件の電圧経時特性を用い,セル電圧が領域Ⅱ開始点のセル電圧から 10%低下する点を求め,運転開始からこの点までの時間をセルスタック寿命とする。

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