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JIS A1191:2004 pdfダウンロード

JIS 09-24
JIS A1191:2004 pdfダウンロード

JIS A1191:2004 pdfダウンロード。コンクリート補強用連続繊維シートの引張試験方法 Test method for tensile properties of fiber reinforced polymer(FRP) sheets for reinforcement of concrete
1. 適用範囲
この規格は,含浸接着樹脂を用いて含浸硬化させたコンクリート補強用連続繊維シート(以下,連続繊維シートという。)の引張試験方法について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7721 引張・圧縮試験機−力計測系の校正・検証方法
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) コンクリート補強用連続繊維シート 1本の太さが数μmから十数μm程度のフィラメントを数千から数万本の単位で束ねたものを,平面上の一方向,二方向に配列してシート状又織物状にしたもの。
b) 含浸接着樹脂 連続繊維シートに含浸・硬化後フィラメントどうしを結合し,複合体としての機能を発揮させる樹脂で,連続繊維シートをコンクリート表面に接着させる作用ももつ。
c) 定着部 試験片端部にタブを接着した部分。
d) タブ 荷重を伝達するために試験片端部に接着する繊維強化プラスチック,アルミニウムなどの板。
e) プレート 試験片を切り出す前の連続繊維シートの複合体。
f) 最大引張荷重 試験片が破壊するまでに試験機が示す最大荷重。
g) 終局ひずみ 最大引張荷重に対応するひずみ。
h) 繊維束 幾つかのフィラメントを束ねたもの。
4. 試験片
4.1 試験片の種類 試験片は,次の2種類のいずれかとする。
a) A形試験片 A形試験片は,4.2.1に規定する方法で作製した試験片で,試験片の形状及び寸法は,図1による。
b) B形試験片 B形試験片は,4.2.2に規定する方法で作製した試験片で,一つの繊維束に含まれるフィラメントの数が比較的多く,繊維束ごとに分離が可能な連続繊維シートの場合に用いる。試験片の形状及び寸法は,図1による。
4.2 試験片の作製 備考 試験片は,温度5〜35 ℃の室内で,次の方法で作製する。
4.2.1 A形試験片
a) 作製する試験片の寸法を考慮して,十分な長さに切り出した連続繊維シートを準備する。
b) 離型性フィルム(1)に含浸接着樹脂を下塗りし,その上に連続繊維シートを置き,繊維軸の直線性を保ちながら含浸接着樹脂を含浸させるとともに脱泡し,更に含浸接着樹脂を上塗りし脱泡する。
注(1) 離型性フィルムとしては,通常,ポリエステル製,又はポリエチレン製のフィルムを用いるが,プレート作製に用いる含浸接着樹脂が硬化した後,接着しない材料であればよい。
c) 離型性フィルムをかぶせ,複合体の厚さが均一で表面が平滑になるように,適切な圧力を加えてならし,硬化させプレートを作製する。
d) 含浸接着樹脂が十分に硬化するのに必要な温度条件で所定期間養生し,離型性フィルムをはがしたプレートから,幅12.5±2.5 mm,長さ200 mm以上に切り出す。工具はダイヤモンドカッタなどを用いる。
備考 養生期間は20 ℃で1週間(7日間)程度が一般的であるが,施工条件として5〜35 ℃が考えられるので,そのときの温度条件に合った養生期間をとる。特別な施工条件及び使用環境で用いる場合には,その施工条件及び使用環境を考慮して,養生期間及び養生温度を変更してもよい。 ただし,その場合には,試験結果に養生方法を明確に記述しなければならない。
e) 試験片端部にタブを取り付けて定着部とする。 備考 タブとして繊維強化プラスチックを用いる場合には,プレートと接着した後に切り出してもよい。
4.2.2 B形試験片
a) 作製する試験片の寸法を考慮して十分な長さに切り出した連続繊維シートを準備する。連続繊維シートの繊維軸が直線となるように固定する。
b) 固定した連続繊維シートの中央付近に,図2に示すように連続繊維シートの繊維軸と直交方向に250 mm以上の間隔をあけて2直線X1,X2のマーキングをし,その外側100 mmにもマーキングを行う。
c) 試験片となる繊維束の数が5本以上となるように,その両側の繊維束を1〜3束程度繊維軸に沿ってX1−X2区間にわたり取り除く。

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