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JIS T8023:2006 pdfダウンロード

JIS 09-21
JIS T8023:2006 pdfダウンロード

JIS T8023:2006 pdfダウンロード。熱に対する防護服及び装備品− 熱風循環炉を使用する対流耐熱性試験方法 Protective clothing and equipment against heat- Test method for convective heat resistance using a hot air circulating oven
1 適用範囲
この規格は,熱風循環炉内で熱風にばく露したときの防護服材料及び/又は装備品の耐熱性を評価する試験方法について規定する。この方法は,既定のばく露温度における材料の物理的変化を評価するもので,収縮の測定を含む外観上の変化を評価する。試験対象の防護服材料又は装備品の用途によって異なる手順を適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 17493:2016,Clothing and equipment for protection against heat−Test method for convective heat resistance using a hot air circulating oven(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 1909 繊維製品の寸法変化測定方法 注記 対応国際規格:ISO 3759,Textiles−Preparation, marking and measuring of fabric specimens and garments in tests for determination of dimensional change
JIS T 8131 産業用ヘルメット ISO 3873,Industrial safety helmets
ISO 4643:1992,Moulded plastics footwear−Lined or unlined poly (vinyl chloride) boots for general industrial use−Specification
IEC 60584-1,Thermocouples−Part 1: EMF specifications and tolerances
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 炭化(charring)
材料が熱エネルギーにさら(曝)されたときに炭素質の残さを生成する現象。
3.2 変形(deformation)
室温に戻しても回復しない形状の変化として現れる試験片の熱に対する現象。 注記 収縮(3.10)は,変形の一形態である。
3.3 剝離(delamination)
一体化された材料の全体又は一部分が二層以上へ分離(3.9)する試験片の熱に対する現象。
3.4 装備品(equipment)
靴,ヘルメット,手袋,及び目又は顔面の保護具。
3.5 ハードウェア(hardware)
防護服の一部又は附属物を構成する非繊維品。 例 金属,プラスチック製のボタン,スライドファスナ又は面ファスナがある。
3.6 孔の形成(hole formation) サイズを問わず,熱を作用させることによって,初期の試験片の構造に生じた開孔,破れ又は切れ目。
3.7 着火(ignition)
燃焼の開始として現れる試験片の熱への反応。
3.8 溶融(melting)
熱による固体から液体への状態変化として現れる現象。
注記 溶融は,試験片の全体又は一部分に,液化による流れ又は液滴の形成が現れたことを目視で観察できる。
3.9 分離(separating)
熱による割れ(3.11),剝離(3.3)又は表面の剝離として現れる現象。
3.10 収縮(shrinkage)
熱による試験片の一方向以上に縮む寸法変化。
3.11 割れ(splitting)
熱によって試験片の全体又は一部分が二つ以上に分かれる現象。
4 原理
試験片を規定した試験温度に保った熱風循環炉に5分間つり下げ,試験片の炭化,変形,分解,剝離,ぜい化,表面の剝離,割れ,孔の形成,着火,溶融などの外観上の変化を目視によって記録する。収縮率を測定する場合もある。高温ばく露後の試験片は,その他の特性評価に用いてもよい。 分解,ぜい化,割れ,分離又は表面の剝離の外観上の変化は,目視観察による主観的判断であるため,製品規格の合否基準として使用することは望ましくない。
5 装置
5.1 熱風循環炉 炉は,7.1を満たし,試験温度を5分間以上保持することが可能であり,また,試験片(箇条6参照)をつり下げるために十分な容積をもつ強制空気循環炉とする。試験は,この規格を引用している製品規格に指定された試験温度で実施する。指定がない場合は,18008−+ ℃又は26008−+ ℃の試験温度で実施する。 炉は,試験片を炉の内壁面又は他の試験片から少なくとも50 mm離すことができる炉内寸法をもつ水平流循環炉とする。 炉内の空気の流速は,炉心部を計測し,20 ℃,1気圧の条件で0.5 m/s〜1.5 m/sとする。 炉の時定数は,A.2に規定する手順に従って決定し,660秒を超えてはならない。 炉内温度を測定する熱電対は,つり下げられた試験片の水平中心線の高さとなるように設置する。熱電対を,炉の中間部につり下げられた試験片の鉛直中心線と,空気が炉に流れ込む炉壁との間の距離が等しくなる位置に置く。熱電対は,IEC 60584-1の種類J又は種類Kの線径0.254±0.002 mmの素線,又は応答時間が同等の熱電対とする。炉を30分間以上試験温度で加熱し,試験用熱電対を安定させる。
5.2 テンプレート 収縮率を測定する材料の採取には,375 mm×375 mmのテンプレートを使用する。また,収縮率を測定しない材料には,150 mm×150 mmの小形のテンプレートを使用してもよい。 一方向の寸法が150 mm未満の試験片(ストラップなど)は,幅は原寸のままとし,長さを150 mmとする。これらの試験片は,その縦方向を鉛直につり下げる。

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