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JIS H0543:2014 pdfダウンロード

JIS 09-17
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JIS H0543:2014 pdfダウンロード マグネシウム合金板の曲げ試験方法 Testing method of determining bendability for magnesium alloy sheets
1 適用範囲
この規格は,厚さが0.5〜1.0 mmのJIS H 4201に規定するマグネシウム合金板(以下,板という。)及びマグネシウム合金条(以下,条という。)のうち,記号MP1Bの室温における曲げ性を評価する曲げ試験方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS H 4201 マグネシウム合金板及び条
JIS R 6252 研磨紙
JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
JIS Z 2343-1 非破壊試験−浸透探傷試験−第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
JIS Z 8401 数値の丸め方
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 成形性(formability)
割れを生じることなく所要の形状に成形できる程度。
3.2 曲げ性(bendability)
割れを生じることなく曲げられる程度。
4 原理
JIS Z 2248に規定されたVブロック法の曲げ試験に準拠する図1に示す90°のV形の溝をもつダイスの上に置いた試験片(厚さt)に,パンチ(先端角90°,先端丸み半径Rp)を室温で押し込み,試験片がダイス及びパンチの45°傾斜面に密着するまで曲げる。パンチは,パンチ先端の丸み半径を段階的に変化させたものを複数個用意する。割れを生じることなく曲げられる最小のパンチ先端の丸み半径/試験片厚さ(Rp/t)を求めて曲げ限界値とし,これによって曲げ性を評価する。
注記 マグネシウム合金板は,他金属のプレス成形用薄板と異なり,板厚くびれが生じる前のぜい(脆)性的な割れで成形限界が決まることが多い。そのため,曲げ試験で評価される曲げ性は,多くの変形加工における成形性の指標となる。
5 装置及び試験用工具
試験装置の例を,附属書Aに示す。試験用工具は,図1及び表1による。
6 試験片の採取及び調製 6.1 試験片の採取 試験片の採取は,次による。
a) 試験片は,板又は条を代表する部分から採取する。その際,試験片となる部分への不必要な変形及び/又は加熱を避ける。
b) 試験を同一条件(同一のパンチ先端の丸み半径)で3回行うため,1条件の試験に対して3枚の試験片を採取する。
c) 試験片を採取する際には,試験片の長さ方向(図2参照)と板又は条の圧延方向とのなす角度(試験片採取方向)が一定となるようにする。
d) 試験片は平たんで,端部にダイスへの取付けに障害となるか,又は試験結果に影響を及ぼすおそれがあるばりなどがあってはならない。
e) 試験片の切断した側面は,平滑になるように仕上げる。
6.2 試験片の寸法 試験片の形状を,図2に示す。試験片の厚さは,0.5〜1.0 mmとする。試験片の標準的な寸法は,幅15 mm×長さ20 mmとする。ただし,幅15 mm以下の試験片しか採取できない場合は,幅は厚さの10倍以上とし,長さはダイスV溝幅よりも長くする。

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