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JIS A1132:2014 pdfダウンロード

JIS 09-15
JIS A1132:2014 pdfダウンロード

JIS A1132:2014 pdfダウンロード。コンクリートの強度試験用供試体の作り方 Method of making and curing concrete specimens
1 適用範囲
この規格は,コンクリートの圧縮強度試験(JIS A 1108),曲げ強度試験(JIS A 1106)及び割裂引張強度試験(JIS A 1113)のための供試体の作り方について規定する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 1920-3:2004,Testing of concrete−Part 3: Making and curing test specimens(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0203 コンクリート用語
JIS A 1106 コンクリートの曲げ強度試験方法
JIS A 1108 コンクリートの圧縮強度試験方法
JIS A 1113 コンクリートの割裂引張強度試験方法
JIS A 1115 フレッシュコンクリートの試料採取方法
JIS A 1138 試験室におけるコンクリートの作り方
JIS A 8610 建設用機械及び装置−コンクリート内部振動機
JIS A 8611 建設用機械及び装置−コンクリート外部振動機
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0203によるほか,次による。
3.1 スペーディング
コンクリート試料と型枠の側面及び端面とが接する面に,金属製のへら又は類似の器具を挿入し,上下しながらコンクリートと型枠面とのなじみを良くし,大小の気泡を取り除くこと。
4 コンクリート試料 4.1 試験室で作る場合 コンクリート試料を試験室で作る場合は,JIS A 1138による。
4.2 その他の場所で採取する場合 コンクリート試料をミキサ,ホッパ,コンクリート運搬装置,打ち込んだ箇所などから採取する場合,その採取方法は,JIS A 1115による。
5 圧縮強度試験用供試体
5.1 供試体の寸法 供試体は,直径の2倍の高さをもつ円柱形とする。その直径は,粗骨材の最大寸法の3倍以上かつ100 mm以上とする。供試体の直径の標準は,100 mm,125 mm,150 mmとする。
注記 粗骨材の最大寸法が40 mmを超える場合には,40 mmの網ふるいでふるって40 mmを超える粒を除去した試料を使用し,直径150 mmの供試体を用いることがある。ここで,40 mmの網ふるいとは,JIS Z 8801-1に規定する公称目開き37.5 mmの網ふるいのことをいう。
5.2 器具 器具は,次による。
a) 型枠は,非吸水性でセメントに侵されない材料で造られたものとする。
b) 型枠は,供試体を作るときに漏水のないものとする。また,幾つかの部品からなる型枠の場合,その継ぎ目には油土,硬いグリースなどを薄く付けて組み立てる。
c) 型枠は,所定の供試体の精度が得られるものとする1)。 注記 型枠は定期的に精度の確認を行うものとする。 注1) 試験の目的によっては,精度の確認された型枠を使用する場合,5.5 a)〜d),6.4 a)〜c) 及び7.4 a)〜b) を省略してもよい。
d) 型枠の内面には,コンクリートを打ち込む前に鉱物性の油又は非反応性の剝離剤を薄く塗る。
e) 突き棒を用いて締め固める場合,突き棒は,先端を半球状とした直径16 mm,長さ約500〜600 mmの丸鋼とする。
f) 内部振動機によって締め固める場合,振動機はJIS A 8610による。振動機の棒径は,供試体の最小寸法の1/4以下2) とする。
注2) 直径100 mmの供試体の場合,棒径28 mmを用いてもよい。
g) 振動台式振動機によって締め固める場合,振動機はJIS A 8611による。 なお,振動台式振動機又はその他の方法によって締め固める場合,対象となるコンクリート試料を十分締め固めることのできる性能のものとする。
5.3 コンクリートの打込み
5.3.1 コンクリートの詰め方 コンクリートは,2層以上のほぼ等しい層に分けて詰める。各層の厚さは,160 mmを超えてはならない。
5.3.2 詰め方の方法 詰め方の方法は,次による。
a) 突き棒を用いる場合 各層は少なくとも1 000 mm2に1回の割合で突くものとし,すぐ下の層まで突き棒が届くようにする。突いて材料の分離を生じるおそれのあるときは,分離を生じない程度に突き数を減らす。 突き終わった後,型枠側面を木づち(槌)で軽くたたく等して,突き棒によってできた穴がなくなるようにする。
b) 内部振動機を用いる場合 内部振動機は,コンクリート中に鉛直に挿入する。最下層を締め固める場合は,型枠底面から約20 mm上方の深さまで突き入れる。最下層以外を締め固める場合は,すぐ下の層に20 mm程度差し込むようにする。 振動締固めは,大きな気泡が出なくなり,大きな骨材の表面をモルタル層が薄く覆うまで続け,その後ゆっくりと引き抜く。
振動機を抜き終わった後,型枠側面を木づち(槌)で軽くたたく等して,振動機によってできた穴がなくなるようにする。
c) 振動台式振動機を用いる場合 型枠は振動台に取り付けるか,強固に押し当てる。振動締固めは,大きな気泡が出なくなり,大きな骨材の表面をモルタル層が薄く覆うまで続ける。振動のかけすぎは避けなければならない。

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