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JIS K2254
  • JIS K2254:2018 pdfダウンロード。石油製品−蒸留性状の求め方 Petroleum products-Determination of distillation characteristics 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 3.1 初留点(initial boiling point) 常圧法及び減圧法では,凝縮管の下端から留出油の最初の1滴が落下したときの温度計の読み(℃)。ガスクロマトグラフ法では,クロマトグラムの積分された面積が,全累積面積の0.5 %になるときの保持時間から,沸点変換線を用いて求めた温度(℃)。 3.2 終点(end point,final boiling point) 常圧法及び減圧法では,蒸留試験の最終段階での温度計の最高の読み(℃)。通常,蒸留フラスコ底部の試料が全て気化したときの読みをいう。ガスクロマトグラフ法では,クロマトグラムの積分された面積が,全累積面積の99.5 %になるときの保持時間から,沸点変換線を用いて求めた温度(℃)。 3.3 乾点(dry point) 常圧法において蒸留フラスコ底部の試料の最後の1滴が気化した瞬間の温度計の読み(℃)。このとき,蒸留フラスコ内壁面及び温度計表面は,ぬ(濡)れていてもよい。 注記 一般的には乾点よりも終点の方がよく用いられるが,終点が5.9に規定する精度で得られない試料の場合は,終点の代わりに乾点が用いられることがある。 3.4 分解点(decomposition point) 常圧法及び減圧法において蒸留フラスコ内の試料が熱分解を起こし始めたときの温度計の読み(℃)。 注記 熱分解は,白煙の発生,加熱を強めても温度計の読みが低下するなどの兆候によって分かる。 3.5 留出量(percent recovered) 常圧法及び減圧法では,蒸留中のある時点における,温度計の読みに対応する受器内に留出された試料の量(体積分率%)。ガスクロマトグラフ法では,クロマトグラムの積分面積百分率。 注記 ガスクロマトグラフ法の留出量(%)は,必ずしも体積分率%又は質量分率%を示すものではないが,一般的には質量分率%として扱われることが多い。 3.6 留出温度 常圧法及び減圧法では,蒸留中のある時点における,留出量に対応する温度計の読み(℃)。ガスクロマトグラフ法では,留出量に対応する保持時間から,沸点変換線を用いて求めた温度(℃)。 例 常圧法及び減圧法において,留出量が体積分率50 %のときの温度計の読みは,体積分率50 %留出温度と表記する。 3.7 全留出量(percent recovery) 常圧法及び減圧法において,それぞれ5.6及び6.7の試験手順に従って得られる留出量の全量(体積分率%)。 3.8 回収量(percent total recovery) 常圧法及び減圧法において,全留出量と残油量との和(体積分率%)。 3.9 減失量(percent loss) 常圧法及び減圧法において,100から回収量を差し引いた量(体積分率%)。蒸留の初期段階で凝縮せずに失われた量のことで,初期減失(front-end loss)ともいう。 3.10 残油量(percent residue) 常圧法及び減圧法において,蒸留後の蒸留フラスコ内に残った(留出されなかった)試料の量(体積分率%)。 3.11 減失加算留出量(percent evaporated) 常圧法において,留出温度に対応する留出量と減失量との和(体積分率%)。 3.12 減失加算留出温度 常圧法において,留出量から減失量を差し引いた量に対応する留出温度(℃)。
    09-07