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JIS A8972
  • JIS A8972:2008 pdfダウンロード。斜面・法面工事用仮設設備 Temporary facilities for slope protection works 1 適用範囲 この規格は,地滑り対策,砂防,治山,ダムなどの工事において,がけ(崖)・斜面・急傾斜地及び法面に使用する斜面・法面工事用仮設設備及び装備機材(以下,“斜面・法面工事用仮設設備”という。)並びにそれらの施工方法及び使用方法について規定する。ただし,品質特性について規定するのは,墜落防護設備に区分する親綱設備,墜落防護さく(柵)並びに昇降・歩廊設備に区分する昇降設備,歩廊設備及び機械構台設備に区分する機械作業構台,機械移動構台,機械仮受構台である。 なお,施工方法は,施工標準とし,使用方法は,使用標準として附属書に規定する。 注記 この規格は,斜面・法面工事用仮設設備の特性並びにその施工方法及び使用方法について規定するものであるが,その特性にかかわる規定は,斜面・法面工事用仮設設備全般にわたる特性は規定しておらず,この規格によって足場全体及び装備機材単体の適合性評価を行うことは意図していない。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。 これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 8951 鋼管足場 JIS A 8962 つま先板 JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管 JIS M 7624 安全帯 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 3.1 斜面・法面工事 がけ(崖)・斜面・急傾斜地及び法面における,切土工,盛土工,法枠工,植栽工,アンカー埋設工,ボーリング工などの工事。 3.2 構台 工事用機械類を載せるために,床材,根太,大引きなどで形成する部分。 3.3 装備機材 二段手すり,手すり枠,上桟,中桟,つま先板,兼用ネット,メッシュシート及び垂直養生ネットの総称。 3.4 システム足場 定形寸法の専用部材を用いて組み立てられる足場。代表的な足場としては,くさび緊結式システム足場がある。 3.5 単管足場 単管とクランプとを用いて組み立てられる足場。単管とは単管足場用鋼管をいい,JIS G 3444に規定されている一般構造用炭素鋼鋼管のSTK500とし,単管の寸法が外径48.6 mm,肉厚2.5 mmのもので,防せい(錆)効果のあるめっきを施したもの。 3.6 施工図 施工(組立・解体)のために作成する図面をいい,図面に示された部材の寸法,取付位置,根太の配置などは,強度検討によって確認されたもの。 3.7 法方向 斜面又は法面の縦方向(斜面又は法面に沿った上下方向)。 3.8 展開方向 斜面又は法面の横方向。 4 斜面・法面工事用仮設設備の構成 4.1 一般 斜面・法面工事用仮設設備の構成は,表1に示す墜落防護設備,昇降・歩廊設備及び機械構台設備並びに装備機材に区分し,装備機材は,これらの設備との組合せによって構成する(図1参照)。 4.2 一般性能 斜面・法面工事用仮設設備の各構成要素の性能は,5.2.4,6.2.4及び7.2.4の規定を満足しなければならない。各構成要素のうち,規定のないものについては,その周囲の構成要素との関係において十分な強度をもつものとする。 なお,ねずみ鋳鉄,ダイカストなどによる材料は,使用してはならない。
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