Location: Home > JIS A1219
JIS A1219
  • JIS A1219:2013 pdfダウンロード。標準貫入試験方法 Method for standard penetration test 1 適用範囲 標準貫入試験(SPT)は,SPTサンプラーを動的貫入することによって地盤の硬軟,締まり具合の判定,及び土層構成を把握するための試料の採取を目的とする。 本試験は,主として粗粒土の強度と変形定数を求めるために用いられるが,他の種類の地盤に適用してもよい。れき(礫)質土又は軟岩の場合,ソリッドコーンを用いることができる。 本試験は,質量63.5 kgのハンマーを760 mmの高さからアンビルに落下させて,SPTサンプラーを打ち込む。N値は,SPTサンプラーを(自重及び予備打ちによって貫入させた後)300 mm打ち込むのに必要な打撃回数である。ただし,日本の設計基準等で設計用地盤定数に採用するためのN値を求めるためには,附属書Aに示した標準貫入試験仕様によるものとする。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 22476-3:2005,Geotechnical investigation and testing−Field testing−Part 3: Standard penetration test(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS G 3465 試すい用継目無鋼管 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 3.1 SPTサンプラー シュー,二つ割りもできるスプリットバーレル及びカップリングからなる鋼製のもの。 3.2 N値 SPTサンプラーを(自重及び予備打ちによって貫入させた後)300 mm打ち込むのに必要な打撃回数。 3.3 打撃装置 ハンマー,ガイド用ロッド,アンビル及び落下機構からなる装置。 3.4 ハンマー 質量が63.5 kgで,SPTサンプラーを打ち込むのに必要なエネルギーを発生させるための打撃装置の一部。 3.5 アンビル ハンマーが落下したときのエネルギーをロッドへ伝える打撃装置の一部。 3.6 ガイド用ロッド ハンマーの自由落下をアンビルに導く打撃装置の一部。 3.7 落下機構 ハンマーを自由落下させる機能をもった装置。 3.8 自沈 所定の深さにSPTサンプラーを降ろした状態で,ハンマーの落下を伴わずに自重でSPTサンプラーが貫入すること。 3.9 貫入不能 予備打ち及び本打ちにおいて,50回の打撃に対して累計貫入量が10 mm未満の場合。 4 試験装置及び器具 4.1 掘削装置 掘削装置は,貫入試験に適した乱れの少ない試験孔を掘削できる性能をもつものとする。 掘削孔径を記録しなければならない。掘削孔径が150 mm以上の場合には,結果へ重大な影響を及ぼす可能性がある。設計に用いるN値を求めるためには,附属書Aに示した掘削孔径としなければならない。 4.2 SPTサンプラー 鋼製のSPTサンプラーの寸法は図1に示すとおりである。SPTサンプラーの引き上げ時に試料の落下を防止するために,逆止弁を備えなければならない。しかし,打撃中のSPTサンプラー内の水又は泥水を排水するための十分な流路を確保しなければならない。設計に用いるN値を求めるためには,附属書Aに示したSPTサンプラーを用いなければならない。 図1に示すスプリットバーレルにライナーを内包する場合には,スプリットバーレルの内径はシューの内径よりも最大で3 mm大きくすることができる。れき(礫)質土及び軟岩では,標準のシューの代わりに先端角60°のソリッドコーンを使うことができる。この場合,試験はSPT (C)として表示しなければならない。
    09-17