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JIS Q22398
  • JIS Q22398:2014 pdfダウンロード。社会セキュリティ−演習の指針 Societal security-Guidelines for exercises 1 適用範囲 この規格は,組織が自らの演習プロジェクトを計画し,実施し,改善する上での優れた実践及び指針を示す。演習プロジェクトは,多くの場合,演習プログラムの枠内で企画される。 この規格は,組織の形態,規模及び性質を問わず,官民のあらゆる組織に適用できる。この指針は,組織のニーズ,目的,資源及び制約に合わせて適応させることができる。 この規格は,組織の要員の力量,特に組織のリーダーシップの確保に責任のある人々,並びに演習プログラム及び演習プロジェクトの運用管理を担当する人々の利用を意図している。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 22398:2013,Societal security−Guidelines for exercises(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS Q 22300 社会セキュリティ−用語 注記 対応国際規格:ISO 22300,Societal security−Terminology(IDT) JIS Q 31000 リスクマネジメント−原則及び指針 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Q 22300によるほか,次による。 3.1 事後の報告書(after-action report) 反省プロセス及びオブザーバからの報告を活用して,演習に関して,記録し,記述し,分析し,そこから教訓を導き出す文書(JIS Q 22300参照)。 注記1 事後の報告書は,事後レビューの結果を文書に記したものである。 注記2 事後の報告書は,最終演習報告書とも呼ばれる。 3.2 力量(competence) 意図した結果を達成するために,知識及び技能を適用する能力(JIS Q 22300参照)。 3.3 訓練(drill) ある特定の技能を練習し,複数回の繰返しを伴うことが多い活動(JIS Q 22300参照)。 例 ビル火災の避難訓練が代表的な例 3.4 評価(evaluation) 意図したパフォーマンスと実際のパフォーマンスとの相違を見極めるため,測定の結果を一般に認められた基準と比較する体系的なプロセス。 注記 この差異は,継続的改善プロセスへのインプットとなる。 3.5 演習(exercise) 組織内で,パフォーマンスに関する教育訓練を実施し,その実態を把握し,練習し,改善するプロセス。 注記1 演習は,次のような目的のために利用することができる。 − 方針,計画,手順,教育訓練,装置又は組織間合意の妥当性確認 − 役割及び責任を担う要員の明確化並びにそれらの教育訓練 − 組織間の連携及びコミュニケーションの改善 − 資源の不足部分の特定 − 個人のパフォーマンスの改善,及び改善の機会の特定 − 臨機応変な対応を練習する統制された機会 注記2 試験は,演習の独特かつ特有の形態で,計画中の演習の到達点又は目的の枠内で,合否の要素を予想することが含まれている。 3.6 演習コーディネータ(exercise coordinator) 演習活動の計画策定,実施及び評価の責任者。 注記1 比較的規模の大きい演習では,この機能を複数の人・スタッフで果たすこともあり,この機能を“演習の統制”と呼ぶこともある。 注記2 国によっては,“演習コーディネータ”ではなく,“演習指揮者”という用語(又はこれに類似した用語)が使われている。 注記3 演習コーディネータの役割には,組織内外の事業体との協力に関する責任も含まれる。
    09-15