JIS B7728:2013 pdfダウンロード。一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法 Calibration of force-proving instruments used for the verification of uniaxial testing machines 1 適用範囲 この規格は,一軸試験機(例えば,引張試験機・圧縮試験機)の静的検証に使用する力計の校正方法及び等級分類について規定する。この規格は,力を受けた部材の弾性変形量又はこれに比例する物理量を測定することによって力の大きさの確定を行う力計について適用できる。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 376:2011,Metallic materials−Calibration of force-proving instruments used for the verification of uniaxial testing machines(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS Q 17025 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項 注記 対応国際規格:ISO/IEC 17025,General requirements for the competence of testing and calibration laboratories(IDT) 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 3.1 力計(force-proving instrument) 力変換器から指示装置までを含めた一体の機器。 4 記号及び意味 この規格で用いる記号及び意味は,表1による。 5 原則 校正のための参照標準及び測定器は,要求される不確かさに応じて,JCSS(計量法に基づく校正機関認定)1)又は同等の品質をもった校正により,国家標準又は国際単位系(SI)へのトレーサビリティーを確保しなければならない。 注1) 計量法第143条参照。 校正は,正確な既知の力を力変換器に加えて,このときの指示装置からのデータを記録することによって成り立つ。この指示装置は,力計に絶対必要な構成部分である。 電気的な測定を行う場合,指示装置は,他の指示装置で代替してもよい。そしてその力計は,次の規定を満足するならば,再校正の必要はない。 a) 元の指示装置及び代替の指示装置は,国家標準へのトレーサビリティーが確保されており,電気的基本単位(ボルト及びアンペア)によって校正結果を与えている校正証明書をもっていなければならない。代替指示装置は,その力計で使用している範囲に等しいか又は大きい範囲について校正されていなければならない。 代替の指示装置の分解能は,その力計が使用されている指示装置の分解能に少なくとも等しくなければならない。 b) 代替指示装置の力変換器への励起電源及び変位出力の単位(例えば,5 V,10 V)及びタイプ(例えば,DC又はACの搬送周波数)は,それぞれ同じでなければならない。 c) 各々の指示装置(元の及び代替の指示装置の両方)の不確かさは,力計全体の不確かさに影響を与えるものであってはならない。 代替指示装置の不確かさは,力計全体の不確かさの1/3を超えないことが望ましい(C.2.11参照)。 6 力計の特性 6.1 力計の確認 力計の全ての構成部品(電気接続用ケーブルを含む。)は,例えば,製造業者名,形式及び製造番号によって,個々に,かつ,独自に確認できなければならない。力変換器には,最大負荷容量を表記しなければならない。 6.2 力の作用 力変換器及びその負荷用ジグは,引張り又は圧縮に関係なく力の作用軸上に負荷が行えるように設計しなければならない。 負荷用ジグの望ましい例を,附属書Aに示す。 6.3 弾性変位量の測定 力変換器の力を受ける部分の弾性変位量の測定は,適切な精度及び安定性をもつ機械式,電気式,光学式,その他の手段で行うことができる。 弾性変位量の測定システムの種類及び品質(測定の不確かさ)によって,その力計を特定の校正力だけにおいて等級分類するか,又は内挿範囲において等級分類するかが決定される(箇条7参照)。 一般に,ダイヤルゲージを力計の弾性変位量の測定手段として使用する場合は,その力計は校正した力の大きさだけに使用が限定される。ダイヤルゲージを長い行程で使用した場合,校正値からの内挿をできなくする程の大きな不確かさを生じさせる局部的な周期的誤差を含むことがある。ダイヤルゲージの周期的な誤差の力計の内挿誤差に及ぼす影響が無視できる場合には,そのダイヤルゲージは,内挿のために使用してもよい。 7 力計の校正 7.1...