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JIS B8070:1986 pdfダウンロード

JIS 10-13
JIS B8070:1986 pdfダウンロード

JIS B8070:1986 pdfダウンロード。光学及びフォトニクス−光学コーティング− 第1部:用語 Optics and photonics-Optical coatings-Part 1: Definitions
1 適用範囲
JIS B 7080の規格群は,光学コーティングによる光学部品及び光学基板(眼鏡レンズを除く。)(以下,部品及び基板という。)の表面処理の性質を明らかにし,仕様書のための標準書式について規定している。必要に応じて,一般的特性,試験方法及び測定方法を示すが,製造工程を限定するものではない。
この規格は,光学コーティング関係の用語及び定義について規定する。用語は,基本的用語の定義(箇条2),機能別コーティングに関する用語の定義(箇条3),一般的なコーティング欠陥に関する用語の定義(箇条4)及びその他の用語(箇条5)に分類する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9211-1:2010,Optics and photonics−Optical coatings−Part 1: Definitions(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。
2 基本的用語の定義
この規格で用いる基本的用語の定義は,次による。
2.1 光学コーティング
2.1.1 部品及び基板の表面処理(surface treatment of components and substrates) 部品及び基板に施す表面処理。 部品及び基板の表面が本来もっている光学的,物理的又は化学的な特性を変えるために行う。 注記 基板は,幾何学的に完全な形状で,光学的に均質とみなす。実際には,基板とコーティングとを組み合わせたもの(結合部品)を一つの実体として,実験によって性質を明らかにし,測定を行う。
2.1.2 入射媒質(incident medium) 電磁放射がコーティングに入ってくる側の媒質。
2.1.3 出射媒質(emergent medium) 電磁放射がコーティングから出て行く側の媒質。 注記 機械的支持の働きをするほかに,物理的にコーティングを保持している基板は,入射媒質及び/又は出射媒質として扱うことができる。 2.2 コーティング面の光学的性質
2.2.1 一般 分光測光値は,コーティング面の光学的特性を表す。これらの値は,電磁波が輸送する放射エネルギー(放射量又は視感量)と関係があり,また波長(注記2参照),入射角,偏光状態,及び散乱のような拡散による入射放射の空間的再配分(方向)の関数として変化する。
注記1 機能的な波長依存性は,通常,符号の一部として括弧に波長(λ)を書くことによって示す。 注記2 波長(λ)は,波数(σ)又は光子のエネルギー(hν)で置き換えてもよい。ここに,hはプランク定数,νは周波数である。推奨単位は,波長に対してはナノメートル(nm)又はマイクロメートル(μm),波数に対してはcmの逆数(cm−1),及び光子のエネルギーに対しては電子ボルト(eV)である。
2.2.2 分光透過率,τ(λ)(spectral transmittance) 透過放射束(又は光束)の分光強度と入射放射束の分光強度との比。
JIS Z 8000-7の定義7-22.3参照。 注記 分光透過率は,公式τ(λ)=10−D(λ)によって光学濃度D(λ)と関連付けることができる。
2.2.3 分光反射率,ρ(λ)(spectral reflectance) 反射放射束(又は光束)の分光強度と入射放射束の分光強度との比。 JIS Z 8000-7の定義7-22.2参照。
2.2.4 分光吸収率,α(λ)(spectral absorptance) 吸収放射束(又は光束)の分光強度と入射放射束の分光強度との比。
JIS Z 8000-7の定義7-22.1参照。
2.2.5 分光散乱(spectral scattering) 放射束が表面又は媒質によって多方向に偏向又は散乱するときの放射束の空間分布変化。ただし,放射を構成する単色光成分は周波数変化を伴わない。

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