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JIS L2704:1992 pdfダウンロード

JIS 10-08
JIS L2704:1992 pdfダウンロード

JIS L2704:1992 pdfダウンロード。ナイロンロープ Nylon ropes
1. 適用範囲
この規格は,ナイロンマルチフィラメント糸を用いたナイロンロープ(以下,ロープという。)について規定する。
備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。 ISO 1140 Three-strand polyamide multifilament ropes 2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。
2. 品質
2.1 外観 汚れ,すれなどが目立たず,仕上げは良好でなければならない。
2.2 線密度及び質量 ロープの線密度及び質量は,付表1のとおりとし,その許容差は,三つ打ちのものは±5%,八つ打ちのものは±7%とする。 なお,染色又は樹脂加工を施した場合における線密度及び質量の増加は,付表1で定める線密度及び質量の15%以下でなければならない。
2.3 長さ ロープ1条の長さは,特に指定されない限り200mとし,指定された場合はそれによる。ただし,許容差はマイナスを認めない。 なお,指定された場合に限り,引張強さ試験(切断試験)に必要な余尺を付けるものとする。
2.4 引張強さ 引張強さは,5.7によって試験したとき,付表1に示す値以上でなければならない。
2.5 伸び率 伸び率は,5.8によって算出したとき,45%以下でなければならない。
3. 材料及び加工方法
3.1 材料 原糸は,ロープ用に適したナイロンマルチフィラメント糸だけを使用しなければならない。 また,再生した材料は使用してはならない。
3.2 加工方法 ロープは,ロープのよりを安定させ,型くずれを防止するため,打ちあげた後,110℃以上の温度で適切な熱処理を施さなければならない。 また,特に指定された場合は染色又は樹脂加工を施すことができる。
3.3 打ち方 打ち方は,次のとおりとする。 (1) ロープは,三つ打ち又は八つ打ちとし,特に指定されない場合は,図1のとおり三つ打ちとする。
(2) 八つ打ちロープは,Zよりストランド4本及びSよりストランド4本を,それぞれ2本ずつ引きそろえ,図2のとおり交互に組み合わせて作る。
(3) ロープを構成する各ストランドのヤーン数は,同一でなければならない。
(4) 三つ打ちロープのよりの方向は,特に指定されない限りZよりとする。
(5) ロープのストランドのリード(1)は,三つ打ちのものはロープの呼称太さ(2)の3.3倍以下,八つ打ちのものは呼称太さの3.5倍以下でなければならない。
注(1) リードとは,ストランドの1回のよりてい(程)をいう。
(2) ロープの呼称太さとは,ロープの直径を呼称するものであって,直径寸法そのものは規定値としない。
備考 ロープを打つとは,ストランドをより合わせ又は組むことをいう。
4. 初荷重 初荷重とは,ロープが伸張せずにまっすぐに張られる程度の荷重をいう。荷重が影響する場合の試験(長さ,リード,伸び率)には,初荷重として付表1に示す荷重を用いる。初荷重の許容差は,±5%とする。
5. 試験方法
5.1 試験室の状態 試験室の状態は,温度,湿度及び許容差が20±2℃,(65±2) %とする。ただし,試験室が上記の状態に保たれない場合は,試験時の温湿度を試験成績表などに付記する。
5.2 試料の準備 各条の一端から5.7の引張強さ試験に必要な長さの試料片を切り取り,これを5.1の試験室に放置し,1時間以上の間隔で質量を量り,その前後の質量差が後の質量の0.3%以内となったとき,これを試料の質量 (m) (kg) とし,この試料を試験に供する。
5.3 質量
5.1の試験室において,1条ごとに質量を量る。
5.4 長さ 5.3の方法によって質量 (kg) を量った後,試料の両端を手で引っ張り,これを平面上に置き,その長さ (l1) を測った後,その中央部分に30cm又は50cmの間隔で二つのマークを付け,その間の長さ (d1) を測る。 次に,この試料を定速緊張形引張試験機にかけ,荷重を徐々に増加し,荷重が付表1に定める初荷重に達したときに荷重の増加を中断し,先に試料の中央部分に付けた二つのマーク間の長さ (d2) を測る。

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